アウディQ8 改良新型、約1375万円から 10月10日英国発売 新マトリクスLEDライト採用

公開 : 2023.09.22 06:25

・アウディのフラッグシップ・クーペSUV「Q8」がマイナーチェンジ。
・新しいLEDヘッドライトにより、さまざまな警告マークやシグネチャーの表示が可能に。
・内外装もデザイン変更、より精悍でワイドな印象を強化。

フラッグシップのクーペSUV 改良で質感向上

アウディは、フラッグシップSUVのQ8の改良新型を欧州で発表した。英国での価格は7万5500ポンド(約1375万円)からで、10月10日に発売予定である。

アウディQ8は2018年に登場したミドルサイズのクーペSUVで、今回の改良では内外装のデザイン変更や車載機能のアップデートが施された。

アウディQ8
アウディQ8    アウディ

英国では主にSライン、ブラック・エディション、フォアシュプルングの3種類のグレードが用意される。エントリーグレードのSラインには、電動スポーツシート、キーレスゴー機能、デジタルコックピット、ヘッドアップディスプレイ、4ゾーン・クライメートコントロール、Bang & Olufsen製プレミアムサウンドシステムが標準装備される。

ブラック・エディションはその名の通り、22インチホイール、ドアミラー、エンブレムなど、内外装をブラックカラーで統一している。価格は8万50ポンド(約1460万円)から。

ハイグレードのフォアシュプルングは9万9300ポンド(約1810万円)からで、パノラマサンルーフ、四輪操舵(AWS)、パワフルなLEDヘッドライト、レザーシートが装備される他、マッサージシート、リアシートヒーター、サイドドアのイージークローザーなどが標準装備となる。

スポーティモデルのSQ8の価格は9万7245ポンド(約1770万円)から。専用のエクステリアデザインと23インチのアルミホイールが標準装備され、アダプティブ・エア・スポーツ・サスペンション、パーキング・アシスタンスも追加される。

ハイパフォーマンスのRS Q8もまもなく改良か

エクステリアとしては、最近改良されたEVのQ8 eトロンと同様に、新しいマトリクスLEDライト、滑らかな表面処理、アグレッシブな大型エアインテーク、エンジン音を強化する新しいエグゾーストシステムなど、細部に変更が加えられた。

最も大きな変更点はフロントグリルで、アルミルックの縦型インレイが特徴的だ。一方、上級グレードではボディトリムが色分けされ、よりミニマルな外観となる。

アウディQ8
アウディQ8    アウディ

パワートレインは従来とほぼ変わらない。SQ8には、ポルシェカイエン・ターボやランボルギーニウルスと同じ、最高出力507psの4.0L V8ツインターボが採用されている。気筒休止システムにより、4気筒での走行も可能である。

高性能モデルのRS Q8も今後数か月のうちに同様の改良が施される見込みだが、パワートレインの変更についてはまだ明らかではない。

Q8 60 TFSIでは、最高出力360psの3.0L V6ガソリンターボを搭載し、0-100km/h加速タイムは5.6秒とされる。48Vマイルドハイブリッド・システムが装備され、低負荷時では最大40秒間の惰性走行が可能である。

Q8 45 TDIには最高出力230psの3.0L V6ディーゼルが搭載され、0-100km/h加速は7.1秒。Q8 50 TDIでは最高出力286psのV6が搭載され、0-100km/h加速は6.1秒となる。最高速度はそれぞれ225km/hと240km/h。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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