予約受注開始 ポルシェ最強SUV、新型カイエン・ターボEハイブリッド 4.0L V8を大幅改良

公開 : 2023.08.29 18:05

現行世代ポルシェ・カイエンの最強バージョン、ターボEハイブリッドの予約受注が開始されました。4.0L V8と電気モーターを大幅に改良し、合計出力739psを達成。スポーティな内外装も特徴的。

現行カイエン最強モデル GTパッケージも

ポルシェは8月29日、PHEVの新型カイエン・ターボEハイブリッドの国内予約受注を開始した。ドイツ・ツッフェンハウゼンに本拠を置くGT部門が手掛けた高性能モデルで、これまでのターボGTに代わるカイエンの最強バージョンである。

カイエン・ターボEハイブリッドの希望小売価格は2342万円(税込み)から。クーペスタイルのカイエン・ターボEハイブリッド・クーペは2400万円(税込み)からとなる。

ポルシェ・カイエン・ターボEハイブリッド
ポルシェ・カイエン・ターボEハイブリッド    ポルシェ

フロントの大型エアインテーク、4本出しマフラー、レッドのブレーキキャリパーなど、通常のカイエンとは一線を画すデザインとなっている。

「大幅に改良された」というツインターボ4.0L V8ガソリンエンジンの最高出力599psと電気モーターの最高出力176psにより、合計出力739ps、最大トルク96.8kg-mを発揮。ポルシェの内燃エンジン車としては現在最もパワフルな市販モデルとなる。

0-100km/h加速タイムは3.7秒、最高速度は295km/hである。

クーペに設定されている「GTパッケージ」では、チタン製マフラー、カーボンファイバー製ルーフ、専用のボディワークが追加される。エアサスペンションをはじめとするシャシー設定は特別にチューンされ、車高も10mm低くセット。パフォーマンスもより強力なものとなり、0-100km/h加速3.6秒、最高速度305km/hを達成する。GTパッケージ装着車は2790万円(税込み)から。

トランク下に搭載される駆動用バッテリーの容量は25.9kWhに拡大し、電気のみの航続距離は最長82kmとなり、従来のカイエン・ターボS Eハイブリッドの30kmを大幅に上回る。また、11kWの車載充電器も新たに装備される。

全車にアダプティブ・エアサスペンションとトルクベクタリング機能が標準装備され、ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール(PDCC)とリアアクスル・ステアリングシステムがオプションで用意されている。

他のGTモデルと同様、コックピットは、アルミニウムのトリムエレメント、マイクロファイバー・ヘッドライニング(Race-Tex製)、マイクロファイバー・ステアリングホイール、ドライビングモードを素早く選択できるセレクタースイッチ、レザースポーツシートなど、サーキット走行を意識した装飾で彩られている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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