ミニ・クーパーSD

公開 : 2014.11.02 23:50  更新 : 2017.05.29 19:14

■どんなクルマ?

このページでは、BMWミニの3世代目の最上級グレードであるクーパーSDをテストする。2.0ℓのターボ・ディーゼルは、先行して新しい5ドアのミニに投入されていたのだが、この度3ドア版にも組み合わされることとなった。

クーパーSDと言うエンブレムが示すとおり、このモデルはパフォーマンス重視のディーゼル・ハッチバックという位置づけだ。クーパーSと似通ったルックスやシャシー、パフォーマンスを、経済性を犠牲にせずに味わおうというのが、このモデルのコンセプトだ。

■どんな感じ?

ミニの持つ独特なドライビング体験はそこになく、クーパーSともかけ離れている。とは言っても、悪い意味ではないのでご心配なく。

エンジンは力強く、並外れて洗練されており、特に高速巡航時に力を発揮することになるだろう。なめらかで抑制されたオートマティック・ギアボックスとの相性もとてもいい。

燃費は17km/ℓ代後半は簡単に達成でき、このおかげで航続可能距離に不満を述べるものもまずいないはずだ。インテリアの質感から得られる満足度も高い。

ドライブトレインは常にベビーBMWを思わせてくれるのだが、残念ながらスポーティというわけではない。もちろんパフォーマンスは印象的なのだけど、緊張感や素早い回頭性に欠けているのだ。大きく重たいエンジンがそういった印象を与えているのだろうと予測する。

その反面、乗り心地とハンドリング・バランスは満足がいくのだが、シャープさと安定感に関しては、やはりガソリン・エンジンの方が優っているというのが正直な感想だ。

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