新型ルノー・カングー日本発売 先代と比べてちょっと大きく サイズ/外装/内装/パワートレイン/価格を解説

公開 : 2023.02.24 08:05  更新 : 2023.02.24 09:14

ルノーの看板モデル「カングー」の新型が日本発売。サイズ/外装/内装/価格/選べる2つのパワートレインなどを解説します。

ルノーの売れ筋「カングー」新型へ

ルノー・ジャポンは、新型カングーを2023年3月2日に全国のルノー正規販売店を通じて発売する。

ルノーの売れ筋モデル「カングー」のコンセプトは「LUDOSPACE(ルドスパス)」。

進化を遂げた「ルドスパス」こと新型カングーが日本で発売される。
進化を遂げた「ルドスパス」こと新型カングーが日本で発売される。    山本佳吾

「ルドスパス」とは、ラテン語で「遊び」を意味する「LUDOS」と、フランス語で「空間」を意味する「ESPACE」を組み合わせた造語で、「遊びの空間」を意味する。

フルモデルチェンジした新型カングーは、「ルドスパス」のコンセプトは変わらずに「もっと遊べる空間」へと大きな進化を遂げた。

ボディサイズ 先代と比べて大きく

新型ルノー・カングーのボディサイズは、全長4490mm×全幅1860mm×全高1810mmと先代モデルに比べて全長が210mm長く、全幅が30mm大きくなった。

ホイールベースは2715mmと前モデルに比べて15mm長くなった。最小回転半径は5.6m。

新型ルノー・カングー
新型ルノー・カングー    山本佳吾

大きくなった全長によって、荷室の床面長も通常時で1020mm(前モデル比+100mm)、後席を折りたたむと1880mm(+80mm)と拡大し、荷室容量は通常時で775L(前モデル比+115L)、後席を折りたたむと2800L(前モデル比+132L)となり、荷室の積載量が大きく増えた。

カングーの使い勝手の良さは、荷室容量だけでなく荷物の積み下ろしのしやすさや荷室の形状にもその理由がある。

開け閉めが容易で荷物の積み下ろしにも便利なダブルバックドアは、ドアの開閉スペースを取らないため、狭い場所でも開閉が可能。このドアは、約90°の位置で1度ロックがかかり、ロックを外すと約180°まで開く。

荷室床面の地上高は594mmと低く、重い荷物を高い位置まで持ち上げることなく積み込むことができる。また、荷室は出っ張りがほぼない四角い形状のため、荷物の出し入れがしやすく、デッドスペースが生まれにくい構造となっている。

フロントドアは、約90°まで大きく開き、乗員の乗り降りが容易。両側スライドドアの開口部は615mmと大きいため、乗員の乗り降りに加え、荷物の出し入れやチャイルドシートの設置も容易にできる。両側スライドドアは開閉機構の見直しにより、前モデルよりも軽い力で開閉ができるようになっている。

また、新型カングーは、ルノー/日産/三菱のアライアンスが開発したミドルクラスのモデルに使用されるCMF-C/Dプラットフォームを採用。

このプラットフォームに、専用に開発されたメンバーやトーションビームなどを使用することで、剛性や操縦安定性が向上。気持ちの良い走りを実現した。

サスペンションのストローク量は従来と変わらないものの、ロールを抑えることで乗り心地を損なうことなく、走行安定性と応答性を高めている。

ステアリングレシオは17:1から15:1へと見直され、ハンドリングが向上。新設計フロントブレーキキャリパーの採用でブレーキの操作感が向上し、大きさを意識させないスムーズなブレーキングが可能となった。

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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