新型トヨタ・シエンタ ライバルはフランスMPV勢? 4モデルを比較

公開 : 2022.09.01 05:45

話題の新型トヨタ・シエンタを競合するホンダ・フリードや、フランスMPVといったライバルと比較します。

新型シエンタもヒット間違いなし?

先日3代目へとフルモデルチェンジを果たしたトヨタ・シエンタ。

従来型も取りまわしのしやすいボディサイズと使い勝手のよい両側スライドドアなどでモデル末期まで安定した人気を誇っていたが、新型はボディサイズの拡大は最小限にとどめつつ、さまざまな面で進化を見せており、すでに大ヒット間違いなしという見方もなされているほど。

トヨタ・シエンタ
トヨタ・シエンタ    トヨタ

そこで今回は、そんな3代目シエンタの直接的なライバルとなるであろう車種をピックアップして比較してみたいと思う。

国産ライバルはホンダフリード

まず真っ先にライバルとして名前が挙がるのは先代型でも販売合戦を繰り広げたホンダ・フリードだろう。

現在販売されているのは2016年9月に登場した2代目モデル。

ホンダ・フリード・ブラックスタイル
ホンダ・フリード・ブラックスタイル    ホンダ

モデル末期となっていた先代シエンタとの販売台数争いでは大きく上まわっており、新型でその牙城を崩すことができるのか注目だ。

そんなフリードは、今年6月に一部改良がなされており、フルモデルチェンジはもう少し先の話になるため、新鮮味という面ではシエンタに分があるといえるだろう。

ただ、パッケージ的には5ナンバーサイズで1.5Lのガソリンとハイブリッド、3列シートと2列シート(フリード+)が用意されるという部分は共通となる。

価格面ではスタート価格こそ200万円を切るシエンタが有利だが、フリードはモデルライフ後半ということもあって値引きが期待できるため、コスパを考えるとフリードに分がありそうだ。

似てる? フランスMPV勢と比較

新型シエンタのエクステリアデザインは先代のアクの強いものから、丸と四角を融合させた温かみのあるものとなり、購入を検討しているユーザーからは好意的な意見が多く聞かれている。

その一方で、新型シエンタのデザインは欧州のMPVモデルにも似ていると揶揄されているのもまた事実。

シトロエン・ベルランゴ
シトロエンベルランゴ    シトロエン

そこでまずはシトロエン・ベルランゴ(と兄弟車のプジョー・リフター)と比較してみたい。

ベルランゴも両側スライドドアを備えたMPVとなっているが、シエンタとは異なり3列シート仕様は用意されず(本国ではロングボディの7人乗り仕様もあり)、パワートレインも1.5Lのディーゼルターボのみ(こちらも本国ではガソリンモデルがあり)となっている。

また価格も原材料の高騰や輸送費の上昇などの影響を受けて複数回の改定があり、現在はエントリーグレードでもおよそ360万円、最上級グレードでは400万円を超える価格となってしまっている。

そしてコンパクトに見えるボディも実は全幅1850mmと5ナンバーサイズを死守するシエンタよりも150mm以上幅広となっている点もシエンタを検討しているユーザーにとってはネックとなりそうだ。

その一方で、パノラミックガラスルーフと多機能ルーフストレージを一体化した「MODUTOP」はシトロエンらしさ全開の装備といえるし(FEEL BlueHDi以外に標準装備)、大きなボディを活かした余裕あるラゲッジスペースやラゲッジボードを用いたアレンジは魅力的となるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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