社会人1年目、ポルシェを買う。

2018.01.21

第56話:ランボルギーニで富士スピードウェイを走る。

強烈! そして……

ドライバーはレーサーの牧田克哉さんだ。

ピットをでた瞬間に、えーッ! である。

そもそもストレートの加速がまったく違う。
かなり踏んでいたと自負していたアクセルペダルを
牧田さんは蹴っているんじゃないかというくらい強く踏む。

そしてコーナー。
ドッカーンとブレーキを踏んだかと思うと、
そのままコーナーの外側に
自分がとびだすんじゃないかと思うほどのGを受けながら
矢のようにコーナーを脱出する。

コーナーの手前で反対向きに
ちょっと振って、飛びこんでいったりもする。
加速時は後ろに、ブレーキ時は前に
コーナリング時は外側にすべて血液が移動しているよう。

もうひとつ気がつく。ウラカン・ペルフォルマンテも
アヴェンタドールSも、僕が運転していたときには
聞いたことのないような音を痛快にひねり出していた。

そういうことか……。

そもそもアクセルを踏み足りていなかったのである。
ブレーキもしかり。

ライン取り、ライン取り、ライン取り。

こればかりに気を取られていて、結果、遅かったのだ。

その前に走ったのはマツダ・ロードスターで筑波サーキット。
全開でタイトなコースを走らせる楽しみはあれど、事実、
クルマのパワーとコースの速度域がまったく違うのである。
ともすれば全開まで回して「乗れてる」気分になれる前者。
富士はコースがむずかしい。「走り方」をわかっていないと
まったくトンチンカンな結果に終わるし、ましてやランボ。

むずかしさと車両の底知れぬ力を嫌というほど感じた。

「牧田さん、同乗レクチャー、
 一般のお客さんにもやるべきですね!」

「上野さん、これやるとね、そのあと、
 みんな全開で突っ込んでいっちゃうんです(笑)」

ランボルギーニって、ともすれば音や造形など
「芸術面」がフォーカスされがちだけれど
やっぱりマシンである。ガンガンに速く走るための。

いやー、爽快だったなぁ。ランボルギーニいいなぁ!

シャカイチ号に乗って
ご機嫌で帰っていたところ、自宅の手前の交差点、
ハンドルをきったあたりで、ズンと重たくなった。
回転系を見ると、針はぐったりと「0」を指していた。
エンジンがとまっていた。

あわててハザードをつけて、惰性で路肩へ。
むりやりアクセルを煽りながらキーをひねると
よわよわしくエンジンがかかった。が、へんな音がする。

つづく。

※今回も最後までご覧になってくださり、
 ありがとうございます。

 読者から届くメールを拝見したところ
 わたし(あるいはシャカイチ号)が
 病気になっているんじゃないか説が
 読者の皆さんのあいだで浮上しているそうです。

 落ちこんだりもするけれど、わたしはげんきです。

 もっと書かなやきゃね!

 今後とも、[email protected] まで、
 皆さまの声をお聞かせください。
 もちろん、なんでもないメールだって
 お待ちしております。

 
 

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