クルマ漬けの毎日から

2021.11.23

5代目となる新型レンジローバーの発表会が開催されました。会場はロンドンのロイヤルオペラハウスです。クロプリー編集長も参加しました。

【クロプリー編集長コラム】新型レンジローバーの発表会に参加

もくじ

ラグジュアリーの定義
新型 レンジローバーらしさ継承
オリジナルとの再会

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

ラグジュアリーの定義

新型レンジローバーのロンドンでの発表会に参加した。このイベントは、ロイヤルオペラハウスの「リンバリーシアター」で開催された。

この劇場は洗練されていて、居心地もよく、新型レンジローバーの発表会にふさわしい場所だと思った。

花火や光の演出はなかったが、チーフクリエイティブ・オフィサーのジェリー・マクガバンが、現代のラグジュアリーについて、彼が考える定義をプレゼンテーションした。

その中でマクガバンは、ココ・シャネルの次の言葉も引用していた。「ラグジュアリーは、高価なものの中にあるのではなく、下品でも野暮でもないところにあるのです」

新型 レンジローバーらしさ継承

新型レンジローバーは実に素晴らしかった。先代と同じようにレンジローバーらしさを持っており、またどのディテールも極めて進歩的だ。

シンプルで束縛がなく、現代的なスタイルを持つことですでに名高いこのモデルを、ランドローバーはどうように進化させるのだろうかと、新型を自分の目で見るまで私たちの多くは疑問に思っていた。

だが、実際に新型を見てすぐに、ランドローバーがその仕事を見事にやり遂げたことがはっきりとわかった。

新型のサスペンションを試す日が、なんとも待ち遠しい。ランドローバーによれば、その乗り心地は、SUVの快適性に革命をもたらし、また車内は極めて静粛性が高いという。

オリジナルとの再会

新型レンジローバーの発表会では、会場の外でも嬉しい出来事があった。

私たちが到着した時、ロイヤルオペラハウスの外には、このハンサムなオリジナルのレンジローバーが展示されていた。

そして発表会が終了して会場から出て来ると、今度はお披露目されたばかりの新型5代目が置かれていた。

新旧のレンジローバーの継続性をはっきりと認識できたことを、とても嬉しく思った。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

関連テーマ

 
 

おすすめ記事

 

人気記事