クルマ漬けの毎日から

2025.11.01

最近ポルシェを取り巻く環境は厳しいが、そのブランド力は非常に強いとクロプリー編集長はみています。もしお買い得なポルシェを中古車市場で見つけたら、いまが買い時かもしれません。

ポルシェはいまが買い時か?【クロプリー編集長コラム】

もくじ

ポルシェの現況
いま買うとしたら、どのポルシェ?

ポルシェの現況

現在のポルシェは少しも楽観的な状況にはない。アメリカの関税は大きな重荷となっているし、以前は強かった中国の需要も落ち込んでいる。

また部品サプライヤーは苦境にある。さらにイギリスのようにいまも新車販売が活発なマーケットでも、EVはポルシェのマネージメントたちが予想していたほど売れていない。

またEV専用となったマカン(欧州ではすでに内燃機関モデルは終了)は「明日のポルシェ」と宣伝されていたが、マカン単独ではポルシェの未来を切り開いていけないのは明らかだ。

いまポルシェは、現在のガソリンモデルに代わる新たなラインナップの構築を急いでいる。

ポルシェ初の量産EVとなった「タイカン」。2019年に初公開された。

こういったすべてを考え合わせると、手に入るうちにお買い得価格のポルシェを見つけて、買っておくべきではないかと思えてくる。たとえばタイカンのマーケットはダブついているかもしれないが、だからといってタイカンが素晴らしいクルマであることに変わりはない。

いま買うとしたら、どのポルシェ?

ひとつ確かなのは、ポルシェのブランド力はいまも非常に強いこと。かつて1988年製のポルシェ・カレラ 3.2を2万ポンド(当時の為替で約460万円)で買ったことがある(家の改修のために1万8000ポンド〔約410万円〕で売却)。

だがいまでは、走行距離がその3倍であっても、その2倍以上の価格で販売されている。また初期のナローの2.2リッターや2.4リッターに至っては、さらにその倍の価格になっている。

1997年に登場した5代目ポルシェ991(996型)

私にとっての「お買い得な911」は、涙目ヘッドライトと、エンジンの不具合(多くの車両ですでに解決済み)が理由で、一部の人たちからは愛されなかった996である。

だが、もし私が明日ポルシェを買うとしたら、最上級グレードのタイカンを選ぶだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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