クルマ漬けの毎日から

2025.10.19

最近スプリントレースに出場したことをきっかけに、週末にモータースポーツを楽しむクルマを手に入れたいと検討中です。

モータースポーツを楽しむクルマが欲しい!【クロプリー編集長コラム】

もくじ

プジョー309 GTi いまも手に入るか?

プジョー309 GTi いまも手に入るか?

前回のコラムでお伝えしたように、長期テストしているEVの新型ルノー5で最近スプリントレースに参加して、本当に楽しい時間を過ごした。それ以来、モータースポーツを楽しむためのクルマがどうしても欲しいと思い続けている。

スプリントとヒルクライムは私と2人の息子には合っていて、この30年間で12台ほどのクルマを所有し、機会を見つけてそういうイベントに参加してきた。

そのなかでなんといっても最高に楽しかったクルマは、モータースポーツ用に上手く改造されたプジョー309 GTi(1989年モデル)だった。もともとこの309は、AUTOCAR(英国版)があるプロジェクトのためにeBayで250ポンド(約5万円)で購入したクルマだったが、のちに私が買い取った(上の画像)。

プジョー309のホットモデルとして1987年に登場した309 GTi。クロプリー編集長は再び手に入れることができるか?

先週末のスプリントレースから帰宅後、私は309 GTiを探しはじめた。309のステアリング、ギヤボックス、エキゾーストノート、それに運転していていつも楽しかったことを思い出しながら、熱心に探した。

だが結論から言えば、少なくとも1万ポンド(約200万円)以下では、売りに出されている309 GTiは見つからなかった。この「1万ポンド以下」という価格は、ロールケージ、シート、ハーネス、サスペンション、適切なタイヤとブレーキ、クワイフ(Quaife)の低レシオLSDなど、購入後に私たちに必要な変更を行なう前の金額。

かつて所有していたプジョー309 GTiでは、この低レシオLSDに変更した結果、130bhp(約132hp)の最高出力は、150~160bhp(約152~162hp)くらいに感じられた。とはいえ、リミッターのかかる7000rpm近くまで回しても、最高速は106mph(約170km/h)に制限されていたが(AUTOCARの計測装置で測定)。

1983年にデビューしたホットハッチ、プジョー205 GTi。309 GTiよりも残っている個体数が多い。

ところで、プジョー309 GTiは見つからなかったが、良い情報もあった。それは205 GTiならば、もう少し多く売りに出されていること。一方、モータースポーツの趣味のクルマを再び手に入れたいと私が強く思い始めたことは、家計にも影響し、妻にとっては頭の痛い話だろう。

クルマ探しの旅は続く。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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