クルマ漬けの毎日から

2025.10.13

長期テストしているルノー5 E-テックで、イギリスのコーンウォールで開催されたスプリントレースに出場しました。

ルノー5でスプリントレースに参戦【クロプリー編集長コラム】

もくじ

レース前日:期待と不安
レース当日 午前:緊急事態発生!
レース当日 午後:大雨でも決行

レース前日:期待と不安

長期テストしているEVのルノー5に乗り、ワクワク感と同時に不安を感じながら、自宅からコーンウォール(イングランド南西部)のウォーターゲートベイまで約300kmの道のりを運転していた。

明日は、コーンウォールのカークラブが主催するタイムトライアルに出場するのだ。毎年コーンウォールでは、ニューキーとウォーターゲート間の道路を2日間閉鎖して「ウォーターゲートベイ・スプリント」が開催されており、今年はEVクラスのスプリントレースも行なわれる。

2年前の大会でも、圧倒的に速かったテスラが今年も参戦。

2年前にもBMW i4で参加したが、その時は軽量でパワーのあるテスラ・モデル3 パフォーマンスで参加した人たちに圧倒された。今回も彼らはやって来る。

だが彼らにとっては、最大出力110kW(152ps)の私のルノー5は脅威ではないだろう。それでも、ルノー5のスタートダッシュに驚くドライバーもいるだろうし、この小型EVの俊敏性は低速コーナーと難しいシケインで威力を発揮するだろう。だが、明日の天気は大雨と予報されている。

レース当日 午前:緊急事態発生!

やはり当日は悪天候となった。しかし、私にはそれ以上の緊急事態が発生していた。手作りの「タイミングストラット」の位置が高すぎて、機能しないのだ(タイミングストラットは全参加車両に必須。

スタートラインとゴールラインにはビーム[光]とセンサーが設置されており、クルマが通過する時にタイミングストラットがビームを遮ることで計測開始、または計測終了となる)。

困っていたところ、コーンウォールの名エンジニア、ニール・イェーツが助け船を出してくれた。彼は「ラリー・プレップ&クラシック」という会社の創設者で、この会場から1.6kmほどのところに工房を持っているという。

新しいタイミングストラットを提供し、取り付けてくれた「ラリー・プレップ&クラシック」の創設者、ニール・イェーツ氏。

ニールは急いで工房へ向かった。そして20分後には、新しいタイミングストラットを持って会場へ戻って来た。

そのストラットは、ジャガーEタイプのエキゾーストハンガーといくつかのパーツを組み合わせて作ったもの。以前同じパーツで作ったタイミングストラットを付けて参戦したクルマが、この大会で優勝したという(なんともプレッシャーがかかる話だ)。ニールは新しいストラットをルノー5に取り付け、あっという間に私の問題を解決してくれた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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