まだまだ頑張る現役総編集長の奮闘録

2025.11.03

今回の笹本総編集長コラムは、現在開催中のジャパンモビリティショーについてです。プレスデイに半日かけてじっくり視察した感想を、各モデルの写真と共にお伝えします。

【笹本総編集長コラム】今年のモビリティショーは久々に面白い #JMS2025

もくじ

期待通り、見るべきものが多くて楽しい

今回は行く価値が絶対ある

期待通り、見るべきものが多くて楽しい

今年のモビリティショーは、開幕前から事前情報を見ていてかなり期待が持てると感じていたが、実際に会場に行ってみると、久しぶりに見るべきものが多く実に楽しかった。

その理由は、前回までのEV呪縛から解き放たれたメーカーが、いろいろな可能性を追求した試みを見せてくれたからであろう。メーカーがそれぞれ、自分たちの持ち味をしっかりと打ち出していたことが何よりも嬉しいことであった。

展示車の中で最も注目したのは、BYDが日本の軽自動車市場に初めて殴り込みをかける『ラッコ』の発表だ。

まだ詳細は判らないが、形を見る限りそのまま街を走っていても何ら違和感のない完成度で、国内市場の約4割を占め、海外からは非関税障壁とまで言われた軽マーケットに風穴を開けられるかが楽しみである。価格も航続距離も、従来の概念を覆すような数値を期待したい。

巨大なスペースを占有するトヨタのブースでは、新しいブランドとなって立ち上げる『センチュリー』に驚いた。

まさか、レクサスの更に上位のブランドを設定するとは思わなかったし、国内はまだしも、海外ではほとんど知られていないセンチュリーを単独ブランドとして成立させようというのは、如何にトヨタといえども、かなりの冒険だと思う。

当然のことながら、『次の100年を見据えた』というメッセージでも分かるように、長い目で見たブランド戦略があるのだろうが、メルセデスですら、『マイバッハ』で独立ブランドとしてはうまくいかなかった例があるので、どのような戦略を描くのか、興味深い。

コンセプト・モデルとしてクーペが展示されていたが、ロールス・ロイスのスペクターを彷彿とさせる豪華なデザインあった。

トヨタブースで最も注目すべきは、『ランドクルーザーFJ』だろう。これは人気の高いランドクルーザーの中で最もコンパクトなモデルで、来年中頃の発売と言われているが、スタイルも魅力的でバカ売れすること間違いなしだ。

この他、レクサスでも特徴のあるコンセプト・モデルが3車種も展示されていた。

ヒョンデでは、コンパクトモデルの『インスタ―』と共に、水素技術を決集した水素電気自動車『ネッソ(NEXO)』の量産化を発表した。

ヒョンデのクルマは編集部でも実際に使用していてとても評判はよく、今後も一定のマーケットを確保できそうな気がした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長、2024年8月より総編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。
  • 撮影 / 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 撮影

    山田真人

    Makoto Yamada

    1973年生まれ。アウトドア雑誌編集部からフリーランスカメラマンに転身。小学5年生の時に鉄道写真を撮りに初めての一人旅に出たのがきっかけで、今だにさすらいの旅をするように。無人島から海外リゾート、子どもからメガヨットと幅広い撮影ジャンルを持つ。好きな被写体は動くものと夕陽。

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