【心躍るミドルSUV】伝統と先進性が融合する、アルファ・ロメオ・トナーレ

公開 : 2025.02.21 10:00

電動化をアルファ・ロメオらしさに溶け込ませたミドルSUV、トナーレ。イタリア車の魅力をよく知るまるも亜希子が、ふたつのパワートレインを詳細比較します。

もくじ

心躍るのは、アルファ往年の名車たちと同じ
マイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドの違いは?
新時代の幕開けにふさわしい一台

心躍るのは、アルファ往年の名車たちと同じ

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創業時から継ぎ足された情熱のカップに、美意識と先進性をひとふり。アルファ・ロメオのデザイナーやエンジニアはきっと、シエスタにそんなドリンクを飲みながらこのトナーレを生み出したにちがいない。そう思えるほどにトナーレは、電動化を見事にアルファ・ロメオらしさに溶け込ませ、従来のファンを裏切らない心踊るミドルSUVに仕上がっている。

伝統のスクデット(盾型グリル)や、ヘリテージ薫る3連U字型フォルムのフルLEDマトリクスヘッドライト。60年代を思わせるテレフォンダイヤルを昇華させた、モダンなアルミホイールがサイドビューを引き立てる。

ユニークな曲線が鮮烈な印象を残すフルLEDテールライトで、走り去るトナーレの後ろ姿をどこまでも目で追いたくなるのは、数えきれないアルファ・ロメオの往年の名車たちと同じなのだと気付かされた。早く乗ってみたいと気持ちが盛り上がる。

全長4530mm、全幅1835mmのボディは都心部でも扱いやすいサイズに入る。パワートレインは2タイプあり、ひとつは1.3Lターボエンジンに前後2モーターを組み合わせ、6速トルコンATで四輪駆動のAWDとなるトナーレ・プラグインハイブリッドQ4。もうひとつは、1.5Lターボエンジンに48Vのマイルドハイブリッドとなるトナーレ・ヴェローチェ。こちらは7速DCTでFWDとなっている。

両モデルの違いはデザインでは見つけにくいが、アルファ・ロメオ・エンブレムでお馴染みの、ミラノの貴族ヴィスコンティ家の紋章『人をくわえた大蛇』が、電気のコンセントを模した『エレクトロ・ビショーネ』となってリアウインドウにあるのが、プラグインハイブリッドの目印だ。

また、乗って使ってみれば少しキャラクターのちがいもあるので、好みや走るシーン、ライフスタイルによって合うモデルが変わってくるのではないだろうか。ちょっと詳しく見ていこう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    まるも亜希子

    Akiko Marumo

    『運命のクルマとの出逢わせ屋』を自認するカーライフ・ジャーナリスト。20年以上に及ぶ国内外での取材経験を生かし、TV、YouTube、ラジオ、雑誌、web、トークショーやイベントに寄稿・出演。「今日からできる交通安全」が合言葉の『OKISHU』(オキシュー)プロジェクトを企画・プロデュース・実演。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2006年〜)。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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