新型『トナーレ』はアルファ・ロメオらしさを強調! 感じるのはイタリアらしい美と情熱

公開 : 2026.03.18 11:25

3月17日、マイナーチェンジを受けた『アルファ・ロメオ・トナーレ』が日本で発売を開始。都内で発表会が開催されました。1.5L直列4気筒マイルドハイブリッドでの導入となります。上野和秀のレポートです。

よりアルファ・ロメオらしく進化

アルファ・ロメオのミドルサイズSUVを担当する『トナーレ』。3月17日、ビッグマイナーチェンジが施された新型が日本に導入され、都内でメディア向けの発表会が開催された。

2022年に『ステルヴィオ』の妹分として、扱いやすい大きさのCセグメントに属するトナーレが誕生。初代トナーレのデザインは、アルファ・ロメオというブランドの先入観で見ると、おとなしい印象だった。

3月17日、都内で新型トナーレのメディア向け発表会が開催。
3月17日、都内で新型トナーレのメディア向け発表会が開催。    上野和秀

しかし新型トナーレでは、ブランドの伝統と血筋を色濃く受け継ぐアグレッシブなスタイリングとされたのがなによりの特徴だ。アルファ・ロメオ・ファンにとっては、より好ましい姿になったといえよう。

新型トナーレは、イタリア本国では数多くのバリエーションが存在するが、日本にはベーシックな装備の『スプリント』(受注生産)とフル装備版となる『ヴェローチェ』が導入される。どちらもパワートレインは1.5L直列4気筒マイルドハイブリッドの前輪駆動となる。

また、新型トナーレからマイルドハイブリッド車の呼称が『イブリダ(Ibrida)=イタリア語で混ぜ合わせるの意味』に変更され、他のモデルも換えられてゆくそうだ。

2026年は実行の年と位置付け

発表会は、アルファ・ロメオCEOのサント・フィチーリ氏のビデオ・メッセージで幕を開けた。アンベールに続き、ステランティス・ジャパンの成田仁社長は、「2026年は実行の年と位置付け、成長と革新を確かな成果としてカタチにしていきます」と宣言。

「この動きを力強く牽引しているのがアルファ・ロメオ。昨年新型ジュニアを導入した結果、アルファ・ロメオの前年比は171%という大きな成長を記録しました。2025年における日本の主要輸入車中で、最も高い成長率です。

効率や実用性が重視される中、美や官能、情熱といった人の心を揺さぶる感性の体験が求められており、アルファ・ロメオはこれまでもその期待に応えるブランドであり続けてきましたし、今後もそうありたいです」

往年のモチーフを盛り込んだエクステリア

新型トナーレは初代とほぼ同じディメンジョンだが、全長は10mm短縮され4520mmとなった。これはフロントオーバーハングを短縮したもので、拡大されたトレッドあいまってノーズの凝縮感が高められた。

まず目に入るのが、アルファ・ロメオを象徴する盾型グリルが変わったことだ。近代のモデルでは、ブラックの斜め格子グリルが採用されてきた。新型トナーレでは1971年に登場した2000GTVで採用され33ストラダーレでも用いられた横格子のモチーフにより、表情を引き締めた。

初代とほぼ同じディメンジョンだが、全長は10mm短縮の4520mmに。
初代とほぼ同じディメンジョンだが、全長は10mm短縮の4520mmに。    上野和秀

盾型グリルの横に位置する『アゾレ』(イタリア語でボタン穴)と呼ばれる縦長のインテークは、往年のグランプリで大活躍したティーポB P3のラジエター回りのデザインを想起させる。

あわせてアグレッシブなロワーインテークは、ジュニアとのファミリー感を高めている。左右下に位置する大きな開口部は、ジュリアGTAとGTAmの象徴的な形状を受け継ぐ精悍な印象を放つ。これらはデザインだけではなく、本質である冷却効率を高めると共に乱流の低減を実現している。

エンブレムはクロームにブラックの構成

これまでフルカラーだったエンブレムは、ジュニアから始まったクロームにブラックというモノトーンの構成にされ、精悍なイメージ創りに貢献している。

ヴェローチェのエクステリアで最も目に付くのが『円』モチーフとしたホイール。アルファロメオ伝統のホイール・デザインである『円』を突き詰めた、3つの円で構成される20インチの『フォリ』と名付けられたホイールだ。アルファ・ロメオの力強さとダイナミズムを伝える印象的なデザインといえる。

ホイールの開口部から専用設計のブレンボ製ブレーキ・キャリパーがのぞく。3ホール・デザインにより、これまで以上にキャリパーが強調される演出がなされている。またブレーキシステムは、最先端の電動式のブレーキ・バイ・ワイヤ・システムが、先代から引き継がれた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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