【斎藤聡が深堀り】ブリヂストン・アレンザLX200で山梨をドライブ 進化したSUV向けプレミアムタイヤ
公開 : 2026.04.07 12:05
すっきりした乗り味と、想像以上の静粛性
午前9時、新宿駅付近でクルマをピックアップし、甲州街道へ。混雑した街中のゴー&ストップでは、軽くアクセルに足を乗せるだけでスルスルと走り出す。まるで、車重が本来の2割くらい軽くなったような感覚だ。タイヤグレーディングの転がり抵抗AA(235/55R19サイズ)の偉力は、こんな場面にも効果を発揮する。これは低燃費性能向上、環境負担低減という面でも見逃せない進化だ。

甲州街道から首都高速に乗り入れる。足元のしっかりした感じが良い。LX200はコンフォートタイヤを謳いながらも、タイヤのダンピング(縦バネ)性能を高め、フワつきをなくしている。感覚として、ハンドルの操作どおりに素直にクルマが応答。余計な動き取り払った、スッキリとした乗り味がある。
そして、静かだ。90dB内外の耳を圧するような低音域のノイズが、よく抑えられている。トレッドパターンは、シングルブランチ型消音器の機能を備えており、ノイズの低減効果は想像以上に大きい。骨材があらわになった荒れたアスファルト路面でも、ノイズの変化が少なく、上質な空間に包まれている心地だ。

グレカーレ+LX200のドライブは楽しい。中央高速の山岳区間に差し掛かると、操縦性の良さが実感できた。カーブに合わせて切り出していくと、その操作どおりにクルマが走ってくれ、ハンドルの修正が少ないのだ。
しかも、車速を維持するのに必要なアクセル作業が驚くほど少なく、転がり抵抗の少なさに戸惑ったほど。慣れてくると、下り区間ではアクセルに足を添えているだけで楽々と巡航できる。

甲府昭和ICで高速を下り、昇仙峡へ。ワインディングロードに、気分が高まる。
山道を走らせて改めて感心したのは、LX200のしなやかでジェントルなドライブ感覚だ。応答は良いのに鋭さが上手に抑え込込まれていて、スルリとカーブを曲がっていく。ハンドルを切り出したところからカーブを立ち上がるまで、尖ったところがない。

飛ばしてなくても、ちゃんとグレカーレとの一体感を感じる瞬間がある。ステアリングの動きとクルマの動きがピタリと一致して、言い古された言葉を遣えば、手足のようにクルマが走ってくれるのだ。
パッセンジャーにとっては右に左に体を振り回されることがなく、いたって平穏にいながら、けれどもフロントスクリーンの景色はテンポよく変わっていった。


































