ベンテイガ・ハイブリッドの特長とは

ベントレーはもともとグランドツアラーとして誕生した。陸上選手に例えれば、スプリンターではなく長距離ランナー。創業間もない1920年代から30年代にかけて、高速でサーキットを走り続けるルマン24時間レースで5度の栄冠を勝ち取った事実は、ベントレーの高速性能とスタミナが並々ならぬレベルにあることを物語っている。

現代のベントレーもそうしたDNAを継承していて、パワートレインはいずれもパワフル。

ベンテイガ・ハイブリッドも、コンパクトかつ高効率のV6 3.0Lエンジンに高性能な電気モーターを組み合わせることで、最高出力449ps、最大トルク71.4kg-mと余裕あるパフォーマンスを発揮する。

いや、実際にドライブしてみると、そうしたスペック以上に活発な走りが楽しめる。

とりわけ印象的なのが、極低速域でアクセルペダルを踏み込んだ直後の力強い加速感で、大排気量エンジンを髣髴とするトルク感に圧倒されるだろう。

その秘密は、ベンテイガ・ハイブリッドに搭載された電気モーターの特性に隠されている。

電気モーターは、一般的なエンジンと異なり、最大トルクを発生する回転数がゼロ＝0rpm付近。つまり発進時に最大トルクを発するわけで、これがベンテイガ・ハイブリッドにスペック以上の力強さを与えているのだ。

その事実は、0-100km/h加速タイムの5.5秒という数値にも表れている。ちなみに最高速度は254km/hだ。

しかも、大容量バッテリーを搭載したベンテイガ・ハイブリッドはモーターの力だけで最長50kmが走行可能。その間は排ガスも騒音も一切、生み出さない。

つまり深夜の帰宅や早朝の外出でも、ご近所様に迷惑をかける心配がないということ。これは社会性を重んじるセレブリティにとって重要な性能といえるだろう。

では、このベンテイガ・ハイブリッドはロングツーリングでどんな強みを発揮してくれるのか？

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画像　「水色」のベンテイガ　美しい景色とコラボレーション【詳細】　全39枚