カーレビュー

2017.02.12

スポーツ・クーペ決定戦:後編 ―― ポルシェ・パナメーラ・ターボ vs BMW M6グランクーペ vs メルセデス-AMG S63クーペ

テスト日 : 2017年02月8日

文・マット・プライヤー 

登場したばかりのポルシェ・パナメーラを早速ドイツ勢と戦わせる無慈悲な企画。今回はその後編。

乗り心地について、パナメーラに目新しさはないが、ポルシェとして見れば、これほど乗り心地に優れ、外界と遮断され洗練されたものにはお目にかかったことがない。

時折、エア・スプリングの存在を暗示するような跳ね上げを感じるが、巨大でエア・ボリュームの少ない21インチ・タイヤをサイズ・ダウンすれば消えるのではないかと推測している。

これと比較すると、19インチ・ホイールと扁平率40台のタイヤを履いたSクーペは、やや弱々しい印象だ。結果、乗り心地はポルシェ以上に周囲と隔絶された快適さを備える。

騒音レベルは低く、大排気量かつ低回転志向でトルク重視のエンジンは、よりリラックスしたフィールで、魅力的な唸りを上げる。

トランスミッションは7速のステップATだが、湿式多板クラッチを用いてダイレクト感と効率を高めたスピードシフトMCTである。対するポルシェのDCTはクリープが可能で、シフトのスムースさは最高のステップATに迫るものがあるが、その目指すべき最高のATこそがメルセデスのそれだ。

BMWのギアボックスは、残念ながらそのグループには加われなかった。都市部での走行中に見せる突発的な変速は、パフォーマンスを考えると取るに足らないかもしれないが、このプラットフォームを用いるBMW全体への批判の理由ではある。

 
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