BMW M4 CS、1,300万円でも「中間」 GTSとの共存可? 英国で試乗

公開 : 2017.07.06 11:40

BMW M4 CSは、ふつうのM4と最上級のM4 GTSのあいだ。それぞれの共存ができるかどうかという点に的を絞り、英国内で試乗しました。

■どんなクルマ?

M4 CS、1,300万円でも「中間グレード」

£90,000(1,317万円)近いクルマが中間グレードだというのはいささかしっくり来ない気もするが、M4 CSはまさにM4ファミリーのミドルレンジに当たるモデルだ。

M4の標準グレードは£58,365(854万円)、限定生産されたサーキットスペシャルのGTSは目玉が飛び出そうな£120,500(1,763万円)である。

CSは、この大き過ぎる価格の隔たりの中間に位置するのだから、£89,130(1,304万円)と高価でも「中間グレード」だということになるわけだ。

その価格を正当化する材料としては、GTSから流用された斬新な軽量パーツが挙げられる。とはいっても、カーボン製のボンネットと2枚のドアだけではあるが。

脚回りはCS用に調整されているものの、ベースとなるのは標準モデルのアダプティブサスペンションで、GTSの魅力的な手動調整式ダンパーではない。また、シリンダー内へのウォーター・インジェクションも装備されない。

それでも、460ps/61.2kg-mのスペックは、標準モデルに£3,000(44万円)追加のオプションとなるコンペティション・パッケージより10ps/5.1kg-mのアップ。これは、エンジン制御のソフトウェアを書き換えたのみで達成している。

タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2だが、これはGTSと同じものだ。

カーボン製のフロントスプリッターとリアのリップスポイラーはCS専用品で、ディフューザーはGTSからの流用品。BMWによれば、標準モデルのDCT搭載車より35kg軽いという。

CSは限定モデルではないが、ミュンヘンでは今後2年で2000台程度生産しようと見込んでいる。

われわれは5月にもCS仕様を試乗しているが、そのときはニュルブルクリンク周辺の公道が舞台だった。今回は、英国でのテストドライブである。

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