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2018.04.15

メーカーばかりの注目、理不尽? サプライヤー「GKN」 脇役の矜持

編集部より

GKNは最先端の駆動系を極寒の北極圏できたえ上げています。世界有数のドライバーズカー開発の名脇役としての立場です。ジョン・エバンスが、GKNが冬期に実験をおこなうスウェーデン北部の拠点へ、知られざる若手キーマンをたずねます。

もくじ

技術者ジャックマン-デイ
GKN社の4WDシステム
名脇役を務めるサプライヤー
技術者を育てる
番外編 ツインスター・ハイブリッドシステムのすべて

技術者ジャックマン-デイ

はるばるやって来たのはスウェーデン北部のアルヤェプログ。GKNドライブライン社のツインスターとよばれるトルクベクタリングシステムを装備したクルマを、わたしはここの氷上路でとっかえひっかえ思いきり走らせた。

テスト車の案内役についてくれた設計技師はドイツ人が多かったのだが、なかにいたひとりの若者がわたしと同じイギリス人だとわかったときには驚いた。

そのヘンリー・ジャックマン-デイという技師は弱冠24歳だが、モータースポーツ技術を学んだコヴェントリー大学在学中から卒業後にかけて、ここ10年分の設計技術を頭に叩きこんだという。

彼は語る。「大学の職業体験実習で試験技師として何週間かGKNマイラでお世話になり、ジャガー・ランドローバー車の開発にかかわりました。その後にすすめられたGKNのヨーロッパ学士リーダーシッププログラムで、4部門にそれぞれ6カ月間配置されました。そして、GKNのマイラとバーミンガムの研究所、そしてドイツ・ローマ—の研究開発センターで、現行の製品や先行開発に関わりました」

努力のかいあって、彼はGKNマイラで常勤の自動車部門統括技師に採用された。ツインスターとよばれる技術群の将来計画を中心にかかわることになったのだ。

もちろん、ジャックマン-デイがこうして経歴を明かしてくれたのは、ウインターテスト施設の凍った湖の上でジャガーE-PACEをひとしきり走らせたあとの話だ。

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