BMW、閉鎖のホンダ英国工場買収? BMWは否定 根拠は少なからず

公開 : 2019.03.29 11:47

2021年に閉鎖が決まったホンダの英国工場の施設を、BMWが引き継ぐことを検討しているという噂があります。BMW X1やミニなど
横置きエンジン・アーキテクチャを使ったモデルの生産を拡大するためです。

もくじ

X1の需要が高いため
英国の生産体制を再編

X1の需要が高いため

BMWは、需要が高いSUVのX1をはじめ、さらに多くの車両の生産を英国に移そうとしているようだ。AUTOCARが情報筋から得た話によると、スウィンドンにあるホンダの工場を引き継ぐことが検討されているという。

ホンダの工場は現在、2021年にシビックの生産を終えれば閉鎖される予定になっている。だが、BMWに近い情報筋によると、ホンダが工場を閉鎖した後、その施設を引き継ぐことが検討されているという。

しかしながら、BMWはその話を公式に否定。「BMWにはホンダのスウィンドン工場を買収する計画は全くない」と短い声明を発表した。

それでも、BMWには英国で事業拡大を図ろうとする多くの理由があると、情報筋は言う。同社は既に、非常に集約された生産施設を英国内に持っている。

BMWはオックスフォードで、横置きエンジンのUKL1をベースにしたミニを生産している。そのエンジンはバーミンガム近郊のハム・ホール工場で製造され、ボディ・パネルはスウィンドンの近くにあるプレス工場で生産されている。

さらにBMWは現在、ミニの生産をオランダにあるVDLネッドカーの工場にも委託している。昨年、VDLは2017年に16万9000台だった生産規模を、20万台以上に引き上げたと発表した。ミニ・ファミリーとアーキテクチャを共有する新型BMW X1を発売するためだ。

X1の需要は非常に高く、BMWの世界販売全体の13%以上になるという。

AUTOCARでは先日、1シリーズの生産が英国に移されるかもしれないとお伝えした。BMWは昨年、全世界で約20万台の1シリーズを販売している。

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像