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2019.08.04

ボディ肥大化の功罪 理由は安全基準/食生活 ドライバー心理も影響 限界は近い?

編集部より

拡大の一途を辿る自動車のボディサイズですが、欧州などではもはやそれも限界のようです。衝突安全とパッセンジャーの体格向上を理由に成長を続けてきたものの、道路や駐車スペース、さらには燃費性能などが、ボディにもダウンサイジングの波をもたらすのかも知れません。

もくじ

成長するボディサイズ 理由は明らか
道路はそのまま 死活問題
トレンドも影響 米国市場は特別?
ドライバーにも原因 メーカーの大盤振る舞い
番外編1:英国の道路 どれほど広い?
番外編2:アバルト124スパイダー vs ポルシェ911 カレラ4S

成長するボディサイズ 理由は明らか

車線をキープするのに苦労してはいないだろうか? スーパーマーケットの駐車場が狭すぎると感じたことは? ガレージに停めたらドアが開けられなかった経験は?

こうした経験があるとすれば、あなたはすでに肥大化を続ける21世紀の自動車世界の住人だ。

クルマが大きく、重くなり続けていることは明らかであり、いまやフォルクスワーゲン・ポロは、1974年登場の初代ゴルフよりも大きい。

そして、多くがその理由も理解している。オフセット衝突やサイド衝突、ルーフ衝撃テストといった、現代の厳格なクラッシュテストにパスするとともに、歩行者保護にも対応しなければならなくなった結果、クルマには十分な衝撃吸収性能を備えた、大柄なボディサイズが必要不可欠となっているのだ。


さらに、良くも悪くもクルマが肥大化を続けるもうひとつの理由は、われわれの食生活にもある。

第2次世界大戦以降、平均的な体格は大型化の一途を辿っており、健康的な食事によってますます身長が伸びるとともに、マクドナルドのようなファストフードが広く普及し、ひとびとの食欲を刺激することで肥満も進んでいるのだ。

そして、自動車メーカーがクルマ作りにおいて、こうしたひとびとの体格の変化を考慮していることが明らかとなったのは、1998年、当時欧州フォードで製品開発トップを務めていたリチャード・パリ―・ジョーンズが、先代モデルのエスコートよりも極端に大型化したボディで登場したフォーカスについて、その理由を説明したときだった。

体格の向上ももちろんだが、衝撃吸収のためにボディを長く、パッセンジャーのために全高を高くした場合、車幅もそれに応じて広げなければ、クルマのプロポーションは何だか奇妙なものになってしまうのであり、なかには(もしかしたらほとんどがそうかも知れないが)、必要もないのにボディ幅を拡大させているようなモデルも存在する。

 
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