新型ホンダ・プレリュードをUK編集部が評価(1) 背が低いクーペを歓迎! 「物足りない最高出力」を深堀り

公開 : 2026.05.15 18:05

四半世紀を経て復活したプレリュード。シビックへ通じるハイブリッドを1480kgの軽量ボディへ積み、一体感を生む疑似変速を実装します。高級さを演出できる内装も強み。UK編集部が評価します。

シビックへ通じるハイブリッドで184ps

ホンダがプレリュードを復活させると聞いて、三菱エクリプスのように、クロスオーバーになるのではと想像した英国人はゼロではないはず。しかし、喜ばしいことに違った。歴代と同様に、5代目も前輪駆動の背が低いクーペだった。

比較試乗で、その好印象な走りは確認済み。英国市場では現実的な価格設定で、燃費に優れ、英国編集部では魅力的なホンダだと受け止めている。ただし、BMW 2シリーズ・クーペに並ぶ純粋なスポーツカー、とまでは呼べないかもしれない。

ホンダ・プレリュード e:HEV アドバンス(英国仕様)
ホンダ・プレリュード e:HEV アドバンス(英国仕様)

流麗なボディの内側に隠れているのは、シビックへ通じるハイブリッド。フロントサスペンションには、先代のシビック・タイプRと設計は異なるが、デュアルアクシス・ストラットを採用する。自然なステアリングフィールを求めて。

車重は1480kgと軽量。他方、システム総合の最高出力は184psと、少々物足りない。今回は、もう少しその正体を深掘りしてみよう。

通常は発電機として機能する4気筒エンジン

5代目で注目すべきは、やはりe:HEVと呼ばれるシリーズ式ハイブリッドのパワートレイン。エンジンはアトキンソンサイクルの2.0L 4気筒で、ロックアップクラッチが組まれ、高負荷時には前輪を駆動できるが、通常は発電機として機能する。

駆動用バッテリーは、容量1.06kWh。ギア比が固定の、駆動用モーターへ電力が供給される。プレリュードでは、S+シフトと呼ばれる疑似変速機能が備わるのが特徴。ステアリングホイール裏のパドルで、エンジン車のように任意のギア選びを楽しめる。

ホンダ・プレリュード e:HEV アドバンス(英国仕様)
ホンダ・プレリュード e:HEV アドバンス(英国仕様)

タイヤは、前後で同サイズの235/40 19インチで、最近のクーペとしては細め。前輪駆動のホットハッチへ、近いチョイスといえるだろう。

ブラック・パッケージを指定すれば、グラックのホイールやリアウイングでコーディネートされる。最高速度は188km/hだから、空力的な効果は薄いかもしれないが。その英国でのお値段は、1390ポンド(約29万円)とのこと。

2シリーズより高級な雰囲気も演出できる内装

インテリアは、デザイン的にはシビックがベースながら、充分な独自性も備わる。ダッシュボードやセンターコンソールの造形は立体感が増し、物理ボタンの数も多い。色の選択次第では、2シリーズ・クーペより高級な雰囲気も演出できる。

グロスブラックの樹脂パネルはゼロではないが、面積は控えめ。日本車らしくスマートでありつつ、人間工学へ配慮され、好印象なキャビンだと思う。

ホンダ・プレリュード e:HEV アドバンス(英国仕様)
ホンダ・プレリュード e:HEV アドバンス(英国仕様)

運転席の座面はさほど低くなく、マツダMX-5(ロードスター)のような、スポーツカー・ライクな運転姿勢ではない。それでも、サイズの近いハッチバックより包まれ感は強く、レザー張りのシートはサイドサポートが頼もしい。

シフトセレクターの隣には、丸いS+のボタン。運転体験の充実度を引き上げるだけあって、しっかり大きい。ちなみに、運転席と助手席でシートは違う。助手席の方がクッションはソフトで、形状もよりフラットだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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