タイプR登場を願う! 新型ホンダ・プレリュードをUK編集部が評価(2) 過剰ではない馬力、親しみやすい操縦性
公開 : 2026.05.15 18:10
四半世紀を経て復活したプレリュード。シビックへ通じるハイブリッドを1480kgの軽量ボディへ積み、一体感を生む疑似変速を実装します。高級さを演出できる内装も強み。UK編集部が評価します。
もくじ
ーより自然で強い一体感のS+シフト
ー上質なロードマナーに軽快な身のこなし
ーグランドツアラー寄りの性格に好燃費
ー充足度の高い運転体験を実現したクーペ
ーホンダ・プレリュード e:HEV アドバンス(英国仕様)のスペック
より自然で強い一体感のS+シフト
ホンダ・プレリュードの馬力が、期待より低いと感じた人はいらっしゃるだろう。シビック・タイプRは、320psを誇るのだから。それでも、長い歴史を持つこのクーペは、以前から速さ自慢ではなかった。レースへ参戦した例もあったが。
排気ガス規制を理由に、英国仕様の最高出力は184ps、最大トルクは32.0kg-mへ制限されている。だが車重は1480kgと軽く、0-100km/h加速は実測で7.3秒。スポーツ・モードを選び、エンジンは発電に徹したハイブリッド状態で達成してみせた。

他方、S+シフトを選ぶと勢いは若干落ちるものの、より自然で強い一体感を得られる。駆動用モーターが前輪を駆動することに変わりはないが、エンジンはパドルを弾く度に回転数を変化させ、速度上昇も単調ではなくなる。
その結果、プレリュードの運転は楽しさを増す。ノイズはこもり気味ながら、数字以上にパワフルに感じられる場面も多い。必要な電気を生み出す都合で、エンジンの回転数を完全に自由に操れるわけではないが。
上質なロードマナーに軽快な身のこなし
ブレーキは頼もしく効くが、車重を考えると制動距離は長め。約110km/hからの停止にかかった距離は、46.4m。スポーティなクーペとして、もう少し短くてもいい。
上質なロードマナーは、確かな強み。サスペンションは、コンフォート、GT、スポーツの3段階に調整でき、ソフト過ぎたり、ハード過ぎたりはしない。基本的にダンパーは現行のシビック・タイプRと同じものだが、設定やスプリング長は異なるという。

荒れたアスファルトでもグリップ力は良好で、身のこなしは軽快。高めの速度でカーブへ飛び込んでも、安定性は乱さない。ボディ剛性は、シビック・タイプRより高いとか。
ステアリングは電動アシストで、クラストップではなくても高精度。過剰ではない馬力や、親しみやすい操縦性と、良く調和している。
グランドツアラー寄りの性格に好燃費
BMW 220i MスポーツやマツダMX-5(ロードスター)のように、アクセルペダルの加減でコーナリングラインを変化させたり、敏捷にボディを振り回せるわけではない。それでも、プレリュードは現実的な速度域でスポーティな喜びを与えてくれる。
運転席からの視界は広く、キャビンは快適。長距離ドライブとの親和性は高く、性格はグランドツアラー寄りにある。走行中のノイズは、約110km/hで69dBAとやや大きめ。19インチと、大径のホイールが影響しているようだ。

燃費は、普段使いを想定した乗り方で19.4km/Lと優秀。高速巡航ではエンジンの出番が増え、16.1km/Lへ悪化した。これは、220i MスポーツやMX-5でも達成できる数字といえるが、満タンで640kmほど先は目指せる。
価格は、英国では4万ポンド(約840万円)を僅かに切る。オプションはふんだんに設定され、ブラック以外の塗装色は有償で、ボディを少し飾れば金額は簡単に膨らむが。


































































































































