50社が競合、イギリスのEV充電設備 支払い方法の統一化 政府が進言

公開 : 2019.07.26 17:10

イギリスでは、EV充電施設の業社が50社を超えています。各社の支払い方法が異なり、ユーザーは困惑。とうとう英政府が動きました。

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充電料金の支払い 共通カードで
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充電料金の支払い 共通カードで

来年以降、新たに英国に設置される公共のEV充電施設は、一般的なクレジットカードまたはデビットカードによる非接触型支払いシステムに対応するべきであると、英国政府が発表した。イギリスには充電施設を提供する業者が50以上も存在し、ネットワークごとに異なる多様な充電料金の支払い方法をユーザーに求めている。これがEVドライバーにとって大きな不満となっているのだ。

この要件は必須ではないものの、「電気自動車ユーザーがどこの充電施設でも、複数のスマートフォン・アプリや会員カードの使用を求められることなく、同一の方法で料金の支払いができるように、業界は充電ネットワークを共通利用できる方法を開発することが望ましい」と、英国政府は15日に声明を発表した。

さらに、政府は「充電ネットワークを共通利用できる方法がなかなか改善されない場合、消費者に良い解決策をもたらすために “自動運転車と電気自動車に関する法律” を行使する準備がある」と続けている。

今回の発表を受け、英国で最大の公共充電ネットワークを運営する企業の1つであるBPチャージマスターは、新しい50kWと150kWの充電器すべてに、非接触型カードによる支払い方法を導入する計画を明らかにした。このシステムは今後12カ月以内に、既存の急速充電器にも後付けしていくという。

しかしながら、同社によれば、非接触型カードによる支払いは、同社の充電施設を「たまに使うユーザー」向けであり、「引き続き会員制サービスのポーラー・プラスを勧めていく」としている。なぜだろう。

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