マクドナルドやゲームとのコラボも 規模がケタ違いの北京モーターショーで学んだこと(後編) 欧州車は「伝統」強調【UK編集部コラム】
公開 : 2026.05.15 17:25
中国随一の規模を誇る自動車ショー、北京モーターショー(オート・チャイナ2026)の現地レポートをお届けします。中国の最新トレンド、欧米メーカーの対応と提携関係の変化など、非常に学びの多いショーでした。
中国で注目を集めているもの
現在、中国市場における大きなトレンドは大型車で、3列シートSUVや大型の高級ミニバンが増加している。残念ながら、その代償としてユニークさが失われつつある。五菱宏光ミニEVのような小型車は、残念ながらほとんど展示されていなかった。
とはいえ、奇抜な光景も見られた。例えば、前述した『マイリトルポニー』をテーマにしたBYDの展示車両などだ。同社は他にも、ビデオゲーム『黒神話:悟空』を宣伝するデザインを施した『シール06 GTブラックミス』など、複数モデルを展示していた。

一方、リープモーターは、マクドナルド(中国では実際に車内のインフォテインメント・システムからハンバーガーを注文できる)や北京動物園との提携をアピールするSUV『D19』(巨大なパンダのぬいぐるみ付き)を展示していた。そして、ヒューマノイドロボットも至るところで見られた。
ファストフード関連の車載アプリは、中国の消費者がいかにテクノロジーを重視しているかを示す一例に過ぎない。中国では依然として大型スクリーンが大人気で、半自動運転モードであることを示す光るライトを備えた車両も数多く見かける。また、最大1500kWの充電速度を誇る超急速充電器を展示する企業も複数あった。
しかし、中国メーカーが展示会で独走していたわけではない。伝統的なグローバルブランドもしっかりと存在感を示していた。実際、コロナ禍後の数年間はオート・チャイナで完全に影を潜めていたが、長年にわたる技術追随の末、今や中国メーカーに対抗できる製品を擁しているという自信が見て取れた。
伝統を強調する欧州ブランド
BMWのブースは、先進的な「ノイエ・クラッセ」プラットフォームを採用したSUV『iX3』の展示が中心で、改良型の『7シリーズ』や『i7』も並んでいた。一方、メルセデス・ベンツも次世代SUV『GLC』を前面に押し出していた。各社は独自のプラットフォームとソフトウェアにこだわっているが、中国市場に適したインフォテインメント・システムを提供するため、現地のパートナーと協力している。
特筆すべきは、これらのブランドが自社の歴史を大いにアピールしていた点だ。メルセデス・ベンツは今年、内燃機関誕生140周年を迎え、同社初の自動車を展示した。一方、ポルシェのブースでは、新型EV『カイエン・クーペ・エレクトリック』が、『356』などのクラシックカーと共に展示されていた。ミニは幅広いカスタマイズコンセプトを披露し、ユニオンジャックのカラーリングを施した車両で英国のルーツを強調した。

こうした歴史的要素は、中国企業には到底真似できないものだ。ただし、SAIC傘下のMGが『モーリス・ガレージ』の看板を掲げ、かつての『メトロ6R4』に酷似したショーカーを展示したり、チェリーがジャガー・ランドローバーと提携して新ブランド『フリーランダー』を立ち上げたりと、似たような動きは見られた。













































