【もみ合いに】東京オートサロン ランボルギーニ空ぶかし騒動 法的にダメなことは何だったのか

公開 : 2020.01.17 11:20  更新 : 2020.01.18 11:18

オートサロンが閉幕した18時から間もない頃、雷鳴のごとき爆音が東ホール全体に響き始めました。出展車両の搬出時、ランボルギーニを空ぶかしする関係者がいたのです。その理由、法的な視点を交えて考えます。

オートサロン搬出時の「空ぶかし」騒動

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

東京オートサロン2020は3日間合計で33万6060人が来場。過去最多の動員を記録し1月12日(日曜日)に幕を閉じた。

雷鳴のごとき爆音が東ホール全体に響き始めたのは、オートサロンが閉幕した18時から間もない頃だった。

2台のランボルギーニ・アヴェンタドールによる空ぶかしの非常に耳障りな爆音は執拗に続いた。
2台のランボルギーニアヴェンタドールによる空ぶかしの非常に耳障りな爆音は執拗に続いた。

各ブースでは片付けの作業や終礼が始まりつつあり、許可を得た出展車両から搬出の準備を始めていた。

2台のランボルギーニ・アヴェンタドールによる空ぶかしの非常に耳障りな爆音は執拗に続いており、やめてほしいとお願いに行った関係者もいたようだが、空ぶかしが止まることはなかった。

2台は自社ブースではなく通路に出て空ぶかしをおこなっていたため、事情を知らない周囲の人々の中にはその2台をLBワークスのクルマ(ボディキットはLB製でLBステッカーなども貼られていたことやLBのブースも近くにあったことが理由?)だと勘違いして、同社のスタッフに「空ぶかしをやめさせて欲しい」と要望してきた人もいたようである。

そこでLB関係者の1人が空ぶかしを続けるランボのドライバーにやめるように要望したがそれでも止まることはなく、ついにLBワークスのトップである加藤渉氏が交渉に向かった。

ネットの書き込みの中には「喧嘩」や「乱闘」、中には「殴り合い」と言った表現があるが暴力的なことはなかった。「言い争い」「もみ合い」程度のトラブルだったようである。

筆者に同行していたカメラマンが現場で撮った録画を見て確認もできる。

なぜ、空ぶかしを行っていたのか?

その2台の空ぶかしはすさまじい高音の爆音だった。ランボルギーニ・アヴェンタドールに標準装着されているマフラーではもちろんない。どんなマフラーだったのか?

事情に詳しい関係者いわく「高音が特徴の『スタードロッパー』という自社ブースで取り扱っているマフラーを装着していたと思います」

2台の空ぶかしはすさまじい高音の爆音だった。
2台の空ぶかしはすさまじい高音の爆音だった。

「非常に高額なマフラーで、アヴェンタドール用は1基約200万円位しますね。当然のことながら、公道走行が認められる音量ではありません」とのことだった。

なぜ、禁止されている屋内での空ぶかしを執拗におこなっていたのか?

動画を撮影しているファンのためにおこなっていたのではないか?」という声がある一方、「あの集団は毎回爆音で走ることを楽しんでいる」という声もある。

問題はさらに続く。

搬出後、2台のアヴェンタドールは何とそのまま公道を走り続けたのである。

筆者はその時、出展ホールの外周道路で渋滞にはまっていた。

爆音をとどろかせ、激しいフラッシュライトの光をまき散らしながら2台のアヴェンタドールが対向車線から走って来た。

ホールの周辺を少なくとも2周はしていたと思われる。(渋滞の中で2回遭遇した)

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