アウディ 4月の販売、前年同月比プラス 何カ月ぶり? 「2019年4月に売れたインポートカー」

2019.05.14

インポートカーの新車販売クイズです。4月に、アウディが前年同月比で大幅増を記録しました。プラスとなったのは、何カ月ぶり? 4月の販売台数ランキングとともにレポート。

Q:アウディが前年同月比で50.2%の大幅増を記録。プラスを達成したのは何カ月ぶり?

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

 

A:2018年5月以来、実に11カ月ぶり。

しかも、4月単月としては過去最高の2204台を記録した。日本におけるアウディは排出ガスおよび燃費検査の不正問題の発覚、それに伴うブランドイメージの低下などが長期に渡って販売に影響を及ぼし、同時に一部車種では需給ギャップも発生していた。

しかし、そのネガティブな要因は徐々に解消され、4月になってついに前年実績超えを成し遂げたのである。

外国メーカー車の新規登録台数 3カ月ぶりにプラス

日本自動車輸入組合(JAIA)がまとめた2019年4月の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同月比1.5%増の1万7681台と3カ月ぶりのプラスとなった。また、登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは、7.7%と高レベルを維持する。一方、日本メーカー車含では同2.9%減の2万1245台と、2カ月連続で前年実績を下回った。

4月の輸入市場の動きについてJAIA関係者は、「4月の輸入車の新車販売は、一部ブランドで発生していた人気車の供給不足が回復したこともあり、外国メーカー車で前年同月比1.5%増の1万7681台と3カ月ぶりの前年超えを記録した。一方、日本メーカー車は新型車効果が薄れたこともあって同20.3%減の3564台と2カ月連続でのマイナスとなり、全体では同2.9%減の2万1245台と2カ月連続で前年実績を下回った」と説明。

「ブランド別では、ドイツ3強のうち目立った新型車の導入がなかったフォルクスワーゲンのみがマイナスで、メルセデス・ベンツBMWはプラス。また、排出ガスおよび燃費検査の不正問題の発覚などでブランドイメージの悪化が長引いていたアウディは、需給ギャップが解消したこともあり、11カ月ぶりの前年超えを達成した。クルマとしてはSUVモデルやディーゼル車の人気が依然として高く、価格帯別では400万円以上1000万円未満のクラスが好調に推移している」と指摘する。

今後の見通しについては、「輸入車マーケット全体としての受注状況は、比較的底堅く推移している。また、今夏にかけて販売台数を伸ばしそうな新型車や特別仕様車が各ブランドから鋭意発売される予定なので、これらがどれくらい成績を伸ばすかが今後の成否となるだろう。コンパクトクラスが位置する400万円未満の価格帯の復調も、成績アップの面でカギを握る。10月に実施予定の消費税アップに対する駆け込み需要は今のところ表れていないが、各ブランドとも市場の動きを注視しながら対応策を模索しているようだ。一方、世界的な景況感の悪化や貿易摩擦などの諸問題によって市場の消費志向がどうなるかは不安要素」と示唆した。

4月の販売台数をランキングで、確認しておこう。

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