メルセデス・ベンツSL550 ブルーエフィシェンシー

公開 : 2012.07.20 18:42

先代SLの内装の意匠がどんなだったかよく憶えていないが、コクピットというかキャビンというかの基本的なカタチ環境はこんどのもあれとソックリ。想定されているドライバーのサイズよりも自分の背丈や手足が「少し短いんだな」ということが平均的サイズの日本人のオジサンだとすぐにアタマに浮かぶところもふくめて。要はドラポジも旧型ソックリ。ていうか同じ? ハッキリ指摘できるのは、せいぜい、シート背後の手荷物置き場が少し小さくなっていることぐらいか(MBJイトーさんにいわれてナルホド)。で、そのかわりというか、リッドを開け閉めするほうの荷物スペースは旧型比大幅拡大。小さいときで364ℓ。大きいときは504ℓ。

乗ってもやはりというか相変わらずというか、SL。自分を接待するみたいなクルマ。オープン時のキャビンのエアフローの管理もオミゴト(ちなみにその点、SLKはまったくもってSLファミリーとはいいがたい)。実に久しぶりに「スーパーライト」と称するにいたったその根拠たるボディシェルの軽さ(旧型比110kg減)は今回のメダマであるが、乗って走り出した瞬間「うわ軽っ!!」とビックリするほどでは別にない。クルマ全体としては、依然として決してライトウェイトではないので。もちろん燃費には効果あり。

ほぼ総アルミの車体+ランフラットであることによる乗り心地関係のイヤなカタさ、はよく抑え込まれている。それつきの仕様しか試せなかったけれど、ABC(4輪のダンパーの付け根に設けた油圧シリンダーで地上高を上下することでバネをカタくせずロール角を減らすデバイスおよび制御←550に標準、SL350だと90万円のパケopの一部)はアリのほうがいい気がした。効果的だと思った。ラクちん、快適。これぞセルフ接待。

動力性能、直噴V6NAの3.5ℓで不足なし。ただし350(車両本体価格1190万円)で済ませるつもりの人は550(4.7ℓ直噴V8ツインターボで1560万円)には乗らないように。ナニゲな加速でA/Tがギヤ落とすのがウザくなるので。オーディオ環境に関しても、標準装備品で済ませるつもりの人は単品opのB&O(350だと+60万円/550では+50万円)の音を聴かれませぬよう。

(文・森 慶太 写真・花村英典)

メルセデス・ベンツSL550 ブルーエフィシェンシー

価格1560.0万円
0-100km/h250km/h(リミッター)
最高速度4.6秒
燃費10.9km/ℓ
CO₂排出量214g/km
車両重量1860kg
エンジン形式V8DOHCツインターボ, 4663cc
エンジン配置フロント縦置き
駆動方式後輪駆動
最高出力435ps/5250rpm
最大トルク71.4kg-m/1800-3500rpm
馬力荷重比234ps/t
比出力93.3ps/ℓ
圧縮比10.5:1
変速機7段A/T
全長4615mm
全幅1875mm
全高1305mm
ホイールベース2585mm
燃料タンク容量75ℓ
荷室容量364-504ℓ
サスペンション(前)マルチリンク
(後)マルチリンク
ブレーキ(前)φ360mmVディスク
(後)φ320mmVディスク
タイヤ(前)255/40R18
(後)285/35R18

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