メルセデス・ベンツSLCは911がターゲット

公開 : 2012.07.20 15:33  更新 : 2017.06.01 01:00

メルセデス・ベンツは2015年後半にデビューするSLCを911のライバルとしてポジショニングしている。この新しい2シーターは、SLSに次ぐAMGの手による独立したモデルである。将来的にはAMGはSLK、SL、SLC、SLSという4つのモデルを製作することになる。このうちSLCがSLSの代わりとなるモデルかどうかについては、AMGはコメントをしていない。

W190というコードネームで開発が進められているSLCは、ややレトロなデザインのSLSよりも現代的なデザインがされているという。

「例えそれが年齢層の高いユーザーがメインとなったとしても、若々しいデザインであることが重要なのだ」とデザインの上層部は明かした。

“後退角”シルエットと、ソフト・ノーズが特徴的なデザインとなる。寸法的にはSLSと同じか広く、そして短くなるだろう。そのドアはSLSのようなガルウイングではなく、通常通り丁番が前についた普通のドアとなる。伝統的なファブリックのルーフを持つロードスター版は2016年に追加される予定だ。

2014年に発表予定のCクラスにエンジニアリングの問題が発生しているため、SLCクーペは当初の目標だった2014年から1年遅れることとなったようだ。

メルセデスはSLCと同じようなフロント・エンジン、リア・ドライブのアストン・マーティンを911と同じぐらいベンチマークとしているという。

SLCはマグナから供給される220kgのライトウエイト・アルミニウム製のセンター・ボディを持つ。その重量は、1480kgと、最も軽い911よりも100kg軽くなる。エンジンは450bhpを発揮するツインターボ付きの4.0リッターV8が当初予定されていたが、現在はSLK55AMGに搭載されているナチュラル・アスピレーションの5.5リッターV8が強い候補となっている。このエンジンは現時点では416bhpを発揮する。それに7速のデュアル・クラッチ・ギアボックスがリア・アクスルに取り付けられるというレイアウトだ。

ちなみに5.5リッターV8は、アストン・マーティン・ヴァンテージV8よりも4bhp小さいが、ポルシェ911カレラSよりも21bhp大きい。そして55.0kg-mというトルクは、アストンよりもポルシェよりも大きい。

AMGのボス、オラ・カレニスは、エントリー・レベル用として提案されたツイン・ターボ3.0リッターV6の採用を却下している。

「われわれの顧客はV8エンジン以上のものを望んでいる」とカレニス。

この他、6.2リッターのV8を使うかどうかについては、EU6エミッション規制に掛かっているといえるだろう。

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