キャビンはポロよりも広いものの、柔らかい手触りのプラスティックは少なく、センスが良いとはいえないパネルや色合いなど、ポロに及ばない点は無視できない。タッチ-スクリーン付きのインフォテインメント・システムの代わりに、古めかしいラジオ・ディスプレイが居座り、スマートフォンを設置するためのステーがぽんと載せられているだけというのも、手放しには受け入れられない。

■「買い」か?

実用的で、装備が豊富、トランクが広い小型車をお探しならば、i20の購入を検討してみてもいいかもしれない。動力性能は完璧ではないものの、まったく楽しくないというわけでも、地獄のような不快感があるわけでもない。

もちろんターボ・エンジンを載せたライバルに比べると非力であることは認めざるを得ない。また127g/kmというCO2排出量ならば道路税が高くなってしまうことも覚えておかなければならない。

ほとんど同じくらいの居住空間をもつ1.4ℓターボのヴォグゾール・コルサならばテスト車両よりもわずかに安いうえ、とても速く感じられるはずだ。幸い、1.0ℓ T-GDIを載せたi20がもう少しで英国で購入可能になる予定なので、こちらが届き次第もう一度テストしてみることにしよう。

(ポール・ボンド)

ヒュンダイi20 1.4SE

価格	£13,325(244万円)
最高速度	184km/h
0-100km/h加速	11.6秒
燃費	18.0km/ℓ
CO2排出量	127g/km
乾燥重量	1060kg
エンジン	直列4気筒1368cc
最高出力	100ps
最大トルク	13.7kg-m
ギアボックス	6速マニュアル