BYDシール 詳細データテスト 低速の快適性は要改善 高速域の長距離移動は快適 ハンドリング良好

公開 : 2024.02.03 20:25

使い勝手 ★★★★★☆☆☆☆☆

インフォテインメント

対角線で15.6インチと巨大なディスプレイで、しかも回転機構が備わるというのはアイキャッチだ。またカーソルをクリックしたりスワイプしたりすれば、画面の解像度とレスポンスがすばらしいことに気づくだろう。

とはいえ、このインターフェースを使いはじめてみると、とくに走行中に、構造の複雑さと、有効に使える面積の小ささに、苛立たずにはいられなくなる。結果として、頻繁に使う機能が、メニューの深い階層に埋もれてしまうのだ。

センター画面は大きいが、有効に使えているか、はなはだ疑問。実体スイッチも、もっとよく使う機能に割り振ればいいのにと思わせるところがある。
センター画面は大きいが、有効に使えているか、はなはだ疑問。実体スイッチも、もっとよく使う機能に割り振ればいいのにと思わせるところがある。    JACK HARRISON

ナビゲーションシステムはわかりやすいが、渋滞回避性能は低い。Apple CarPlayとAndroid Autoに対応するが、どちらもワイヤレス接続ができない。CarPlayは車載機能に組み込まれるのではなく、そのすべてを支配的に操作でき、画面回転機能のキャンセル操作も可能だ。

分割表示はできるが、車載ナビとSpotifyのハーフ&ハーフのみだ

オーディオはダイナウディオ製。フォルクスワーゲントゥアレグのオプションに選ばれたこともある、デンマークの名門だ。実際、シール用システムは温かみとクリアさのある、じつに心地いいオーディオだった。

燈火類

スペック表ではアダプティブLEDヘッドライト搭載となっているが、その実体は自動ハイビームであり、もっと複雑な機能の、いわゆるマトリクスLEDではない。

ステアリングとペダル

ペダルもステアリングホイールも、きわめて一般的な配置。アジャスト量は十分にある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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