ボルボS60ドライブ-Eコンセプト

公開 : 2014.12.04 23:50  更新 : 2017.05.29 19:51

スウェーデンはヨーテボリ。ボルボ本社のもつテストコースの路面状況はウエットだったこともあり、全力走行は叶わなかったが、そのぶん速さ以外の動力性能を見ることもできた。

グリップは有り余るほどで、バランスの良さも光る。また、ユニット自体が小さいおかげで重心位置を低くすることができ、5気筒や6気筒のユニットを載せるこれまでのスポーツ・モデルに比べると前後アクスルにかかる荷重バランスも良好だ。

その反面ステアリングは軽すぎると感じ、ミドル-コーナーにおける入力に対する反応も熱狂性に欠ける。オートマティック・トランスミッションの変速マナーは0.5歩くらい遅れをとる印象で、ステアリングの向こう側のパドルを使って操作しても、電光石火のごとき変速スピードとは言いがたいのが現状だ。

外からエグゾースト・ノートを聴いてみると、ボンネットの下に4気筒エンジンがおさまっていることが信じられないほど、低く凄みのある音が響いている。ポールスター・エグゾースト・システムも、音量を大きくするに一役買っているようだ。

メルセデス・ベンツA45 AMG(こちらはシングル-ターボ4気筒)のエグゾースト・ノートが、既存のクルマでもっとも近い音といえるだろう。ガスペダルから足を離した際の、お約束のバックファイヤー音も聞こえてくる。

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