アルファ・ロメオ 33ストラダーレ(1) 美貌へ秘めたカーボンシャシーとV6ツインターボ 発表時に完売状態 33台目は2027年末完成
公開 : 2026.07.29 18:05
マセラティMC20の技術を活かし、33台が作られるアルファ・ロメオ 33ストラダーレ。トラディショナルな加飾のない実直な運転体験と、偉業と表現できる魅惑的な音響に注目です。UK編集部が試乗します。
もくじ
ー発表時には完売状態にあった33ストラダーレ
ー技術者を困惑させた驚異的に短期間での完成
ーカーボン製タブシャシーはMC20 チェロ用
ージュリア GTA用がベースのサスペンション
ー車両生産はトゥーリング・スーパーレッジェーラ
発表時には完売状態にあった33ストラダーレ
全世界から33名が招かれたであろう、アルファ・ロメオのとある部屋を後にする。パーソナライゼーションの自由度は、「実現可能なら如何ようにも」という水準にあったそうだ。最終的な金額は、どこまで上昇したのだろう。
33台という超限定のアルファ・ロメオは、発表時には完売状態にあった。ステランティス・グループの経営陣による、設計承認が降りる前から。基本価格は、予想では200万ポンド(4億2000万円)。かくして、その仕上がりには息を呑む。

遡ること2022年、選ばれし見込み客へ、33ストラダーレのデザインスケッチは披露された。彼らは、即答で購入を申し出たらしい。要望へ応えるように生産は認められ、少量生産モデルを統括する特別部門「ボッテガ」が結成された。
その代表を努めるカミラ・ロスターニョ氏は、「スタートアップ企業のように、動きは迅速でした」と振り返る。
技術者を困惑させた驚異的に短期間での完成
33ストラダーレの公表は、2023年。最初の納車日は、2024年12月17日と告知された。これは、驚異的な短期間での完成を意味し、主任技術者のジャン・フィリップ・ドレール氏を困惑させたほどだった。彼は、プジョー508 PSEの開発も率いた人物だ。
ロスターニョが続ける。「ステランティスのような巨大企業の一員であることの強みが、活きたといえます」。開発チームは、既存のハードウエアを活用できた。「クラス最高のものがあり、そこから真のアルファ・ロメオへ仕上げることができたのです」

まったく異なるブランドでも、プラットフォームやモジュールを共有することは珍しくない。グループ内にある他ブランドのスーパーカーを、自らのベースにするという選択は、当然のものといえるだろう。
そもそもマセラティMC20(MCプーラ)は、アルファ・ロメオとして計画されていたと、一部の関係者は話してもいる。マセラティは、全面的に否定しているが。
カーボン製タブシャシーはMC20 チェロ用
果たして、2シーター・ミドシップのスーパーカー、33ストラダーレは誕生した。納車は始まっているが、極めて高額にも関わらず、キャンセル待ちは50人以上いるとか。
誰もが見惚れる美貌の内側には、マセラティMC20 チェロ用のカーボン製タブシャシーが隠れている。剛性が高いことを理由に、クーペのものではない。ルーフ部分には、アルファ・ロメオが開発したアルミ製のX状フレームが固定されている。

このフレームは、ドアヒンジの1つを支える役目も負う。ドア全体の剛性を高め、高速走行時にバタフライドアが浮き上がろうとするのを防ぐこともできる。
カーボン製タブ後方には、MC20のものを改良した、アルミ製サブフレームが結合される。そこへ、MC20用ユニットをチューニングし630psを得た、3.0L V6ツインターボをマウント。8速デュアルクラッチATと電子制御LSDを介し、後輪が駆動される。




































































































































