キャデラックCTS 第3回

公開 : 2015.03.05 12:56  更新 : 2017.05.22 13:55

2月20日
キャデラックCTSは、雪道の試乗の後、甲府との往復と甲府周辺のワインディングを走り、ドライ路面でのインプレッションを味わってみた。ただ、スタッドレスを装着している分だけ、グリップ感は異なるはずであるが。

100km/hで走行する高速では、実にしっとりとした走り味で、目隠しをしていればメルセデスEクラスと区別がつかないほど、サスペンションの動きはリニアである。ステアリングは、現在の標準ではやや重めだが、操舵力は一定なので、不自然さは無い。ウインカーを出さずにレーンチェンジをしようとすると、ステアリングに修正舵が入り、警告を与えてくれる。また、障害物と接近した時はシートの両脇が振動し、やはり警告を与えてくれる。これらの機能はそれぞれのメーカーによって関知方法が異なるが、シートの振動は直接的で面白い。3500rpm辺りからエンジン・サウンドが高まるが、そのまま、レッドゾーン近くまで回しても音質も変わらず、スムーズに回っていく。この感覚はなかなか気持ちが良く、かってのアメ車のイメージからすると隔世の感がする。

2速、3速をシフトしながら走るワインディングでも、良い印象は変わらなかった。基本的には早めに、スタビリティ・コントロールが介入するスタイルを採っており、リアが滑りだすことは皆無だ。非常に安定していて、安心してコーナー進入し、一気にアクセルを踏み込んで脱出することが可能だ。この時、やや重めのステアリングは、必要な分だけ切り込める正確な応答性を持ちあわせており、とても信頼できる。

総じて、このキャデラックCTSは、2015年でのモデル・ラインナップで、4輪駆動という大きな武器も得て、更に進化したと思う。欧州車偏愛の人たちも、一度はステアリングを握って見ることをお勧めする。眼から鱗なのは間違いない。

text:笹本健次 / AUTOCAR DIGITAL編集長 photo:佐藤正勝
 

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