【根強いSUV人気】BMW X7、2代目も絶賛開発中⁉︎ 2027年発売か EVモデルも導入

公開 : 2025.05.13 18:45

BMWは、2019年にデビューしたフルサイズの高級SUV『X7』の第2世代を開発していること正式に認めました。登場は2027年ごろと推測されており、初となるフル電動モデルも導入される見込みです。

次期X7はどうなる?

BMWは初めて、ラグジュアリーSUV『X7』の第2世代モデルを開発中であることを正式に認めた。

2025年第1四半期の決算発表の中で、BMWグループは、新型iX3をはじめとする『ノイエ・クラッセ』モデルや、X5およびX7の後継車を開発中だと説明した。

BMW X7の第2世代モデルが開発中だ。(写真は現行世代)
BMW X7の第2世代モデルが開発中だ。(写真は現行世代)

第2世代の登場時期については詳細が明かされていないが、過去に米国ディーラーに送付された文書では、新型X7は新型X5の1年後、すなわち2027年に登場予定とされていた。

AUTOCARが入手した情報によれば、新型X7では、現行型X7や7シリーズに採用されている『CLAR(クラスター・アーキテクチャー)』のアップグレード版を基盤とするという。

これにより、X7としては初となるEVモデル『iX7』が導入される見込みだ。一方、iX5では、次世代の電動ドライブユニット、円筒形バッテリーセル、800V電気アーキテクチャーを採用するだろう。

BMW関係者のコメント

BMWの開発部門責任者であるフランク・ウェーバー氏は以前、AUTOCARの取材で次のように語っていた。

「現在は柔軟性が求められる段階にあります。これまでのプラットフォームの捉え方から脱却しなければなりません」

BMWは今年からラインナップの全面的な刷新に乗り出す。
BMWは今年からラインナップの全面的な刷新に乗り出す。

「ポートフォリオにおける多様性を使いこなすための鍵は、エンジン、モーター、バッテリーセル、オンボードコンピューター、制御ユニット、アプリ機能、ソフトウェアアップグレードといった主要コンポーネントをどのように使用し、どうネットワーク化するかにあるのです。重要なのはプラットフォーム構造そのものではなく、個々のコンポーネントとその使い方なのです」

第2世代のX7は、完全に刷新されるラインナップの一角に過ぎない。今年のミュンヘン・モーターショーで発表される新型iX3を皮切りに、BMWはノイエ・クラッセのデザイン言語とテクノロジーを導入し、すべてのモデルを改良または更新する計画である。

BMWグループのデザイン責任者であるエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏は次のように述べた。

「現在開発中のデザイン言語は、今年のIAA(ミュンヘン・モーターショー)で発表されるノイエ・クラッセの第一弾から順に、製品ポートフォリオ全体に展開していきます」

「新しいタイプのBMWと “クラシック” なBMWが混在するのは、当社にとっても顧客にとっても望ましくありません。BMWブランドのルック・アンド・フィールを一新するつもりです」

ただし、4シリーズおよび8シリーズの今後の行方についてはまだ不明な点が多い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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