発売から18年のロングセラー!三菱デリカD:5を大幅改良【昨年過去最高販売台数を記録】

公開 : 2025.12.18 13:00

三菱自動車工業はオールラウンドミニバン『デリカD:5』を大幅改良し、10月30日より予約注文の受付を開始。ジャパンモビリティショー2025ではプロトタイプを参考出品し、いよいよ発売開始です。篠原政明のレポートです。

超ロングセラーながら昨年最高の販売台数を記録

三菱自動車工業(以下、三菱)はオールラウンドミニバン『デリカD:5』を大幅改良し、10月30日より予約注文の受付を開始。ジャパンモビリティショー2025ではプロトタイプを参考出品したが、いよいよ1月9日に発売することを発表した。

デリカD:5は、1968年に発売された『デリカ・コーチ』が初代となる、三菱のオールラウンドミニバン。『デリカ』(DELICA)という車名は、『デリバリーカー(DELIVERY CAR)』に由来するという。

三菱はデリカD:5を大幅改良し、12月18日より発売を開始。
三菱はデリカD:5を大幅改良し、12月18日より発売を開始。    平井大介

その後、『スターワゴン』や『スペースギア』といったサブネームも与えられ、今でいうクロスオーバー的な立ち位置のミニバンとなり、2007年に5代目となる現行型の『デリカD:5』として登場。初代からの累計販売台数は138万台以上を誇る、三菱の中核モデルのひとつだ。

ミニバンの優しさとSUVの力強さを融合したデリカD:5は、2019年に大幅改良され、フロントデザインにはダイナミックシールドを採用、パワートレインには2.2Lディーゼルエンジンと8速AT、そして電子制御4WDを組み合わせ、三菱らしい唯一無二のオールラウンドミニバンとなった。

発売開始から18年近くなる超ロングセラーのデリカD:5だが、実は昨年に今までで最多の約2万2000台を販売し、今年はそれを上回る勢いだという。販売の中心は、特別仕様車のシャモニーなど最上級グレードが約9割を占める。そんなデリカD:5の、新たな大幅改良の概要を紹介していこう。

より力強い外装にギア感とプレミアム感を向上させた内装

大幅改良されたデリカD:5のターゲットカスタマーは、人生を楽しむことに積極的な、アウトドア指向のオールラウンドミニバン意向層。そんなカスタマーに向けて、『デリカらしさ』と『安全、安心、快適』を進化させた。

まずエクステリアでは、フロントグリルや前後バンパーのデザインを変更し、ホイールアーチモールを追加して、力強さと高い走破性を表現。リアゲートは『DELICA』ロゴをガーニッシュ内に取り込み、シンプルでプレミアム感のあるデザインとした。さらに、力強さを強調しギア感を高めた新デザインの18インチアルミホイールも採用。

『DELICA』ロゴをガーニッシュ内に取り込み、シンプルでプレミアム感のあるデザインに。
『DELICA』ロゴをガーニッシュ内に取り込み、シンプルでプレミアム感のあるデザインに。    平井大介

インテリアでは、8インチカラー液晶のディスプレイメーターを採用して視認性を向上させ、金属調アクセントを採用したインパネは先進性に加えギア感とプレミアム感を高めた。シートにはシャモニーで好評のスウエード調素材(撥水機能付き)と合成皮革のコンビ生地を採用し、ステッチをインテリア各部同様のカーキ色として、より機能的で統一感のあるものとした。

また、センターコンソールとフロアコンソール下部にUSBタイプCをそれぞれ2ポート追加して、利便性も向上させている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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