【1960年代に捧げるオマージュ】イタリアAM社『リナ』公開 5.0L V8をマニュアルで操る

公開 : 2025.05.15 18:45

イタリアの新興メーカーが1960年代風の新型スピードスター『Rina(リナ)』を発表しました。カーボンファイバー製ボディに自然吸気5.0L V8を搭載し、ダッシュボードにはアナログ計器を装備しています。

昔ながらのアナログスポーツカー

イタリアの新興メーカー『アウトモビリ・ミニャッタ(AM)』が、1960年代のイタリア製スポーツカーに敬意を表した新型スピードスター『Rina(リナ)』を発表した。

このリナは、カーボンファイバー製モノコック構造を採用した軽量スポーツモデルで、曲線を描くリアフェンダーや長いボンネットといったデザイン要素は、1960年代のアルファ・ロメオフェラーリマセラティのレーシングカーを彷彿とさせる。

1960年代スポーツカーへのオマージュを捧げる、AMリナ。
1960年代スポーツカーへのオマージュを捧げる、AMリナ。

コクピットには一切のデジタルディスプレイが存在しない。AMはこれを「不要なもの」とし、ドライバーが純粋な走りに没頭できるよう設計。タコメーター、油温・水温計などのアナログメーター類は運転席中央に配置され、スピードメーターは車体中央のカーボンファイバー製ダッシュボードにオフセットで取り付けられている。

また、スポーツカーとしての性格をさらに強調するように、各ドアパネルにはヘルメット用の収納スペースが備えられており、ランチア・ストラトスを思わせる仕様となっている。

ボンネットの下には、自然吸気5.0L V8エンジンを搭載。供給元は未公表だが、「1気筒あたり4バルブ・4カムシャフト・ストローク92.7mm」といったスペックから、フォードマスタングの『コヨーテ』V8をベースにしている可能性が高い。

エンジンの改良はイタルテクニカ社が担当。同社は過去に『キメラEvo37』の2.1L直4ターボの開発にも携わった実績を持つ。今回は、吸気効率の最大化と軽量化に重点を置いてチューニングされているという。

正式な出力やトルクの数値は未公開だが、「パワーウェイトレシオは2kg/psに近い」とされ、車重は約1トン。これから推測すると、おおよそ500ps前後の出力が見込まれる。

駆動方式は後輪駆動(FR)で、6速マニュアル・トランスミッションとLSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)を組み合わせる。

生産は北イタリア・ピエモンテ州のAM本社で行われ、年間約30台の少量生産を予定。価格は未公表だが、高額になるのは確実で、広範なカスタマイズオプションも用意される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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