ザラついたサウンドにフェイクなし アルファ・ロメオ・ジュリア・インテンサ(2) 軽快さの根底に1429kgの車重
公開 : 2026.05.06 18:10
10年目を迎える、アルファ・ロメオ・ジュリア。280psのエンジンに1429kgの車重、秀抜なFRシャシーが、軽快な運転体験を叶えます。3シリーズやA5のライバルを、UK編集部が再評価です。
もくじ
ー軽快な走りの根底にある1429kgの車重
ー最大の魅力は秀抜なFRシャシー
ー200馬力程度の3シリーズと同等の予算で
ー最新ではないことが最大の強み
ーアルファ・ロメオ・ジュリア 2.0ガソリン 280HP インテンサ(英国仕様)のスペック
軽快な走りの根底にある1429kgの車重
2027年までの延命が決定した、アルファ・ロメオ・ジュリア。ステアリングホイール上に備わるスタートボタンを押すと、2.0L 4気筒ターボエンジンがザラついたサウンドとともに目覚める。何といっても、回転上昇が小気味いい。
高負荷時でも、ゾクゾクさせる音響ではないものの、フェイクはなし。スピーカーからの合成音は、一切含まれない。

最高出力は280psで、0-100km/h加速は5.7秒。2026年のDセグメント・サルーンとしては印象的なほど軽い、1429kgの車重が軽快な走りの根底にある。ブレーキペダルは、もう少し踏み応えが欲しいところだが。
トランスミッションは、ZF社製の8速オートマティック。ステアリングホイール裏にパドルが備わり、ドライバーが任意にギアを選べ、反応は素早い。ただし、パドルは操舵時に指で触れがちで、もう少しリムから離れていた方がベターだろう。
最大の魅力は秀抜なFRシャシー
クアドリフォリオではないジュリア最大の魅力といえるのが、秀抜なFRシャシー。絶妙なバランスと流暢なサスペンション、精緻なステアリングが、その核にある。F1も戦ったイタリア人ドライバー、ガブリエル・タルキーニ氏も納得するはず。
パワステは電動で、フィードバックが豊かとはいえない。筆者は、少し軽すぎるとも感じる。それでも、反応はダイレクト。カーブが続く郊外の一般道へ足を進めれば、路面を問わず、安定しつつ敏捷な身のこなしへ魅了される。

サスペンションは、路面の凹凸を巧みにいなし、不快な揺れをなだめ込む。ダイヤルでダイナミック・モードを選ぶと、中央のダンパー・アイコンが点灯。減衰力を調整でき、締りある旋回へ夢中になることも、上質に都心移動へ浸ることも可能になる。
ただし、インテンサ・グレードの19インチ・ホイールはカッコいいが、つぎはぎの多い区間では突き上げ感が強め。標準の18インチが望ましい。
200馬力程度の3シリーズと同等の予算で
意外に優秀なコスパも、ジュリアの隠れた強み。280馬力のスポーツサルーンが、200馬力程度のBMW 3シリーズと同等の予算で英国では選択できる。ベースグレードのスプリントなら、4万3800ポンド(約920万円)から商談を進められる。
燃費は、今回の試乗の平均で9.9km/Lと振るわず。高速道路の巡航でも11.0km/L程度と、中東情勢が不安定な最近はお財布に少々厳しい。

プラグイン・ハイブリッドのBMW 330eなら、292psを得られ、燃費も大幅に伸ばせるはず。そのかわり車重は400kgも重く、ジュリアのような軽快感は楽しめない。































































































































