【見た目そのままモダナイズ】リボロジー・マスタング・ブリットへ試乗 コヨーテV8搭載

公開 : 2021.07.11 08:25

資金に余裕がある人のための、コンプリート・モデル。オリジナルの特長や個性を残しつつ、現代化されたマスタングを英国編集部が評価しました。

最新のブレーキにコイルオーバー・サス

text:Richard Lane(リチャード・レーン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
AUTOCARでは年間数100台のクルマへ試乗するが、これほど多くの視線を集め、盛大なサウンドを放つモデルは限られる。一見すると、ハイランド・グリーンに塗られた1968年式フォード・マスタングそのものだ。

当時のフォードは、年間32万台ものマスタングを製造していたから、欧米ではそこまで珍しいモデルではない。レストアを手掛けるガレージにとっても、良い稼ぎ相手になっている。

リボロジー 1968マスタングGT ブリット(北米仕様)
リボロジー 1968マスタングGT ブリット(北米仕様)

とはいえ、映画ブリッドに登場するマスタングに似せた、普通のレストモッドとは一味違う。実際に近づいて観察すると、実態が明かされ始める。ホイールは17インチと大きい。扁平率45のミシュラン・タイヤのトレッドパターンも、どう見ても現代的。

ホイールの内側には、6ポッドのウィルウッド社製キャリパーが備わっている。ドラムブレーキはもはやない。

後ろに回ってみると、明るいバックライトにバックカメラも付いている。ボーラ社製のエグゾーストの背後には、肉厚なリアタイヤが姿を見せる。しゃがみ込んでタイヤの内側を覗くと、最大のモディファイ・ポイントの1つが目に入る。

ライドテック社製のコイルオーバー・ダンパーキットが組まれている。クラシカルな容姿なだけに、時代錯誤感が大きい。本来、初代マスタングはリーフスプリングが支えていた。ハンドリングを決定付けていた要素でもあった。

独自のシャシーに5.0L V8コヨーテ・ユニット

今回ご紹介するマスタング・ブリットは、見た目以外はオリジナルとまったく異なる。アメリカ・フロリダ州オーランドに拠点を置くリボロジー社が手掛けた1台で、自社設計のシャシーの上に、レストアされたボディが載っている。

構成で強く関心を引くであろう部分が、パワートレインが現代のマスタングのモノだということ。試乗車の場合は、5.0LオールアルミのV型8気筒コヨーテ・ユニットに、6速ATが組まれていた。MTを選ぶことも可能だという。

リボロジー 1968マスタングGT ブリット(北米仕様)
リボロジー 1968マスタングGT ブリット(北米仕様)

ちなみにオリジナルの1968年式マスタングは、6.4LのビッグブロックV8に4速MTが組まれていた。

フロントはダブルウイッシュボーン式サスペンションで、最新のブレーキと油圧のラック&ピニオン・パワーステアリング、LSDも搭載する。新しいパワートレインでパフォーマンスを向上させつつ、よりスイートなドライビング体験を作っている。

ブルートゥース接続機能、良く効くエアコン、パワーウインドウも付いている。ステアリングは滑らかに動き、ペダルは2枚しかないから、クラシカルな容姿でも運転は非常に簡単。前方視界も良く、ネバダ州に広がる砂漠もよく見渡せるだろう。

クルマの特徴を保ちつつ、信頼性も高められている。このマスタングは、スティーブ・マックイーンの愛馬のように仕立ててある。だが現金と想像力次第で、違った仕上がりにすることも可能らしい。

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