【連載:清水草一の自動車ラスト・ロマン】#9 飛んで火に入る夏の虫!

公開 : 2025.05.23 12:05

そういうことだったのか!

そんな個人的な大事件があって数日後、マクロ・デポのタコちゃん(岡本和久代表)からメッセージが届いた。

「大貴族号の希望ナンバー取れました」

大貴族号こと筆者のマセラティ・クアトロポルテがついにナンバー取得。
大貴族号こと筆者のマセラティクアトロポルテがついにナンバー取得。    岡本和久

そりゃ取れるだろう、1とか7とかじゃなく42なんだから。

しかし私は、送られてきたナンバーの画像を見て愕然とした。

『ひ・・42』だったのである。

『火の死に』。そういうことだったのか! いや別にこのせいにするつもりは毛頭ないですが。

クルマのナンバーのひらがなには『お』、『し』、『へ』、『ん』がないという。『お』は『あ』などと間違えやすいため、『ん』は発音しづらいため。そして『し』は死を、『へ』は屁を連想させるために外されている。しかし『ひ』は外されていない。

飛んで火に入る夏の虫。

私は、フェラーリの車両火災と、大貴族号の購入で、自分のカーライフが急速に活気づいているのを感じた。安閑とした日常が去り、ロマン(=夢と冒険)が充満してきたからである!

(つづく/毎週金曜日昼頃公開予定)

記事に関わった人々

  • 執筆

    清水草一

    Souichi Shimizu

    1962年生まれ。慶応義塾大学卒業後、集英社で編集者して活躍した後、フリーランスのモータージャーナリストに。フェラーリの魅力を広めるべく『大乗フェラーリ教開祖』としても活動し、中古フェラーリを10台以上乗り継いでいる。多くの輸入中古車も乗り継ぎ、現在はプジョー508を所有する。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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