チェコの名門 スコダが投じた過激なレーシングカー&コンセプトカー 18選(前編) 「東欧のポルシェ」の異名も

公開 : 2025.12.06 11:25

スコダ・ファビアS2000(2009年)

スコダの国際ラリー復帰は、スーパー2000クラスという第二の舞台で実現した。ファビアはワークスチームと多数のカスタマーチーム双方で圧倒的な強さを示した。

スコダは63台のカスタマーカーを販売し、これらが合わせて50の国内・国際タイトルを獲得した。後継車ファビアR5もその威光を引き継ぎ、ワークスチームは2015年以降WRC2タイトルを5年連続で制した。

スコダ・ファビアS2000(2009年)
スコダ・ファビアS2000(2009年)

スコダ・ファビア・ラリー2(2021~)

数年間にわたり純粋なカスタマー支援に徹した後、スコダ・モータースポーツは新たなファビア・ラリー2によるステージ復帰を計画した。耐久性と信頼性を重視して設計されたこのマシンは、2022年のラリー・モンテカルロでオリバー・ソルベルグ選手がステージ優勝を挙げるなど、デビュー直後から速さを見せつけた。その後、アンドレアス・ミケルセン選手が2023年WRC2タイトルを獲得している。

(翻訳者注:この記事は「後編」へ続きます。)

スコダ・ファビア・ラリー2(2021~)
スコダ・ファビア・ラリー2(2021~)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

チェコの名門 スコダが投じた過激なクルマの前後関係

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