ミュンヘン・モーターショー(IAAモビリティ2025) 注目の新型車発表まとめ BMW、VW、ルノーなど

公開 : 2025.08.10 18:25

9月9~14日にドイツで開催されるミュンヘン・モーターショーは、欧州の自動車メーカーが最新モデルを披露する重要な場となります。ベストセラー車の次世代モデルやまったく新しいスポーツカーなど、注目したい展示を紹介。

重要な次世代モデルが数多く登場

ドイツのミュンヘンで9月9~14日に開催されるミュンヘン・モーターショー(IAAモビリティ)では、フォルクスワーゲンBMWメルセデス・ベンツルノーポールスターなどが重要な新モデルを発表する予定だ。コロナ禍以来、欧州最大規模のモーターショーになりそうだ。

中でも注目は、BMWの新型iX3とメルセデス・ベンツの新型GLCで、両社にとって技術とデザインの両面で新たな時代を切り拓くことになる。ミドルクラスの電動SUVという、欧州でも特に競争の激しいセグメントに、2台のライバルがほぼ同時期に登場する形だ。

BMW iX3のベースとなる『ビジョン・ノイエクラッセX』
BMW iX3のベースとなる『ビジョン・ノイエクラッセX』

ショーのもう1つの見どころは、待望の小型EVで、フォルクスワーゲンのID.2などの量産バージョンとして初めて公開される予定だ。

この記事では、今年のミュンヘン・モーターショーで注目しておきたい重要なモデルを紹介する。

アウディのコンセプトカー

昨年アウディのデザイン責任者に就任したマッシモ・フラセラ氏による、新しいブランドデザインを予見させるコンセプトカーが、ミュンヘンで初めて公開される予定だ。

このコンセプトカーがどのようなタイプのものかはまだ不明だ。同社CEOのゲルノット・デルナー氏はAUTOCARの取材に対して、アウディは今後、量産化を見込んだコンセプトカーのみを製作し、「大胆な一歩」を踏み出すと述べている。

デルナー氏は以前、初代TTからインスピレーションを得た新しいフラッグシップモデルの開発を検討中だと語っていた。

BMW iX3

BMWの新世代ラインナップ、ノイエクラッセ(Neue Klasse)の最初のモデルが、新型iX3だ。デザイン、エンジニアリング、マーケティングの各側面において劇的な変化をもたらすだろう。

iX3は、現行の4代目X3(内燃機関搭載)と並行して販売され、従来よりもスリムなバッテリーを搭載することで、航続距離800kmを実現するとされている。欧州で最も航続距離の長いEVとなるだろう。

BMW iX3のプロトタイプ
BMW iX3のプロトタイプ

クプラのコンセプトカー

スペインのクプラは、次世代のインテリアデザインを披露する新しいコンセプトカーを出展予定だ。

予告画像では、2023年公開のダークレベル・コンセプトに似た、斬新なインテリアが確認できる。ヨーク型のステアリングホイール、太めのセンターコンソール、レーシングシートが採用されているようだ。

クプラのコンセプトカーの予告画像
クプラのコンセプトカーの予告画像    クプラ

クプラ・ラヴァル

クプラの新モデル、ラヴァルの量産バージョンが初公開される。Cセグメント車のボーンよりも下位に位置する、クプラ最小のEVとなる。

フォルクスワーゲン・グループのMEBエントリー・プラットフォームを採用し、スポーティで「反骨精神」あふれるモデルとして位置付けられる。フォルクスワーゲンID.2などの兄弟車との差別化を図り、アグレッシブなデザインとなるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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