2025年版 自動車専門誌が選ぶ「最高の電動SUV」10選 得意分野の異なる個性派モデル

公開 : 2025.09.18 12:05

デザイン、走行性能、実用性など、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部イチオシの「電動SUV」10台を紹介。手頃な価格のコンパクトモデルから大型の高級車まで、それぞれ異なる得意分野を持ちます。

実際に試乗して選んだトップ10

デザイン、走り、乗り心地、コストパフォーマンスなど、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部が選ぶ最高の電動SUVを10台紹介する。

好むか好まざるかは別として、市販の電動SUVの数は年々増え続けている。市場は今、静粛性と航続距離、そしてSUVならではの実用的な機能を兼ね備えたモデルで溢れている。

現在英国で販売されているものの中から、特に優れた電動SUVを10台厳選する。
現在英国で販売されているものの中から、特に優れた電動SUVを10台厳選する。

この記事では、英国で販売されている電動SUVの中から、特に優れた10台をランキング形式でピックアップしている。手頃な価格帯のモデルから高級車まで、さまざまなニーズと予算に対応する電動SUVを選んだ。

現時点でAUTOCAR英国編集部が最高と評価するのはBMW iXだ。その理由と、他のモデルについて順に解説していこう。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格などは英国仕様に準じます。英国市場から撤退、販売終了したモデルについては取り上げていません。)

1. BMW iX

デザイン:9点 インテリア:10点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:10点 コスト:7点 
長所:ラグジュアリーの体現 市販SUVトップクラスの航続距離 スムーズな荷重移動
短所:賛否両論の外観デザイン 手動回生制御に改善の余地あり オプションで価格が膨らむ
最大の特徴:ラグジュアリー

BMWは「駆けぬける歓び」というキャッチコピーでおなじみだが、交通量の増加や速度制限など、クルマを取り巻く環境が変化する中、「駆けぬける」の定義も変わりつつあるようだ。

1. BMW iX
1. BMW iX

「電動SUVの新たな高みへ」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター(英国編集部)

EVにおいて、BMWは快適性に特化した存在へと進化している。iXは世界トップクラスの静粛性とドライバビリティ、瞬時に発揮される軽快なパフォーマンス、そして実走行での優れた航続距離を実現している。

インテリアは、スポーツセダンというより、i3の大型で超豪華なバージョンに近いと言える。開放的な空間、柔らかな造形、そして一部仕様では独特でありながら魅力的な素材が採用され、ラウンジのような雰囲気を醸し出している。

AUTOCAR英国編集部のおすすめは、最も手頃なモデルである『iX 45』だ。優秀なエアサスペンションを装備でき、実用的な94.8kWhバッテリーを搭載している。WLTPサイクルの公称値では602kmの航続距離を実現。最高出力407psのツインモーター/四輪駆動システムにより、十分な加速性能も備えている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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