30年の歴史に幕 BMW『Z4』来年3月生産終了へ 専用デザインのファイナル・エディション登場

公開 : 2025.11.28 12:05

BMWは『Z4』の最終モデルとして、専用デザインを備えた『ファイナル・エディション』を発表しました。トヨタGRスープラと共通プラットフォームのG29型Z4の生産は2026年3月に終了することになります。

現時点では後継車の計画はなし

BMWは、長年生産してきたロードスター『Z4』の最終モデルとして『ファイナル・エディション』を発表した。来年3月に生産終了し、当面の間は後継車の販売計画はない。

現行G29型Z4の最後を締めくくるファイナル・エディションは、欧州で2026年1月下旬より受注開始となる。

Z4ファイナル・エディション
Z4ファイナル・エディション    BMW

BMWは生産終了後、直接の後継車は開発しないことを明らかにしている。ただし、4シリーズと8シリーズのコンバーチブルはラインナップに残る。

Z4ファイナル・エディションは、専用のエクステリアを採用している。最も特徴的なのはフローズンマットブラック塗装とMハイグロスシャドウライントリムの組み合わせだ。レッドのMスポーツブレーキキャリパーが標準装備となる。

インテリアではダッシュボード、センターコンソール、ドアパネル、スポーツシートに赤いステッチが施され、同色のステアリングホイールと専用シルプレートで仕上げられる。

ファイナル・エディションは全3仕様(sドライブ20i、sドライブ30i、M40i)で選択可能だ。価格はまだ発表されていない。

BMWのロードスターは、1995年登場のZ3以来、30年の歴史を誇る。その後継となる2002年のZ4(E85)はより現代的なスタイリングを採用し、最高出力340psのZ4 Mロードスターがトップを飾った。

2009年登場の2代目Z4(E89)は初めて折り畳み式ハードトップを採用した。2018年に発売された3代目Z4(G29)はトヨタGRスープラと共通プラットフォームを採用し、ファブリックルーフと軽量化重視の設計アプローチに回帰した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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