メルセデス・ベンツ大改良型『Sクラス』発表! 537psのフラットプレーン新V8搭載 過去最大のアップデート

公開 : 2026.01.30 17:05

メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル『Sクラス』の改良型が発表されました。外観、装備、パワートレインを広範囲にわたって改良し、新開発のV8エンジンにはフラットプレーンクランクが採用されました。

140周年の節目に徹底的な改良

メルセデス・ベンツは、フラッグシップセダン『Sクラス』の改良型を発表した。全面的にアップデートを行い、性能、快適性、機能性の向上を図った。

今年は、創業者カール・ベンツ氏が内燃機関で走行する3輪車の特許を取得してから140周年を迎えるタイミングだ。この車両は『ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン』と呼ばれ、世界初の自動車として知られている。

改良型『Sクラス』
改良型『Sクラス』    メルセデス・ベンツ

現代の高級セダンと祖先の共通点はほぼ名称のみとなっているが、メルセデス・ベンツは改良型Sクラスについて、140年前の原点に遡る「卓越性の伝統を継承する」とし、さらに「史上最も野心的な製品投入計画」の先鋒と位置付けている。

これまでと同様に、改良型Sクラスは先進的な技術やデザインコンセプトを導入する「ハローモデル(象徴的なモデル)」として重要な役割を果たす。これらの要素は、2027年末までに約40の新モデルが追加予定の全ラインナップに波及する。

激戦区である高級セダン市場で競争力を高めるため、装備、スタイリング、シャシー、パワートレインの広範囲に改良が施された。改良型Sクラスは2020年代末まで販売が継続され、その後、8代目となる次世代モデルに置き換えられる予定だ。

エクステリアデザインは全面刷新というよりも進化と言えるものだが、単一の世代においては最大級のアップデートとされている。メルセデス・ベンツによると、全部品の半数以上(約2700点)が改良または変更されたという。

V8にフラットプレーンクランク採用

今回の改良で特に注目すべきは、新開発のV8エンジンだ。従来のクロスプレーンクランクシャフトからフラットプレーンへ切り替えることで、排出ガス削減と洗練性および出力の向上を図っている。

現行4.0LツインターボV8を進化させた『M177エボ』エンジンは、48Vマイルドハイブリッド技術を搭載。『S 580 4マティック』では最高出力537psと最大トルク76.5kg-mを発生し、0-100km/h加速は4.0秒台に迫る。

改良型『Sクラス』
改良型『Sクラス』    メルセデス・ベンツ

クランクシャフトに加え、インジェクター、吸気システム、吸気カムシャフト、ターボチャージャーも改良された。その結果、レスポンスと燃費の向上、滑らかなパワー供給を実現しているという。

このV8を最初に搭載するのはS 580だが、やがて他のモデルにも展開される見込みだ。

『S 500』の直列6気筒ガソリンエンジンは、最大トルクが65.3kg-mに強化され、洗練性も向上した。一方、直列6気筒ディーゼルエンジンには、量産車初となる電気加熱式触媒コンバーターが採用され、始動時から排出ガスの浄化機能を最適化する。

上記3種類のエンジンには標準でマイルドハイブリッド・システムが搭載されるが、直列6気筒ガソリンはプラグインハイブリッドモデル『S 580e』のベースにもなっている。S 580eは電気走行距離100kmを実現し、総合出力585ps、最大トルク73.7kg-mを発生。V8モデルよりもパワフルだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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