ポルシェ、デザイン部門トップにトビアス・シュールマン氏を任命 マクラーレンから移籍 21年ぶり世代交代

公開 : 2026.01.30 07:25

ポルシェは21年間デザイン部門のトップを務めたミヒャエル・マウアー氏の後任として、マクラーレンのデザイナーであるトビアス・シュールマン氏を任命しました。なお、CEOもマクラーレン出身者です。

ミヒャエル・マウアー氏は退任へ

ポルシェはデザイン部門トップの人事異動を発表し、トビアス・シュールマン氏を2月1日付でヘッド・オブ・デザインに任命した。

21年以上にわたり同職を務めた63歳のミヒャエル・マウアー氏は退任する。マウアー氏はこれまでマカン、パナメーラ、918スパイダー、タイカンの新規導入に加え、ボクスター、ケイマン、911、カイエンの改良にも携わってきた。

マクラーレンのデザイナー、トビアス・シュールマン氏がポルシェに移籍する。
マクラーレンのデザイナー、トビアス・シュールマン氏がポルシェに移籍する。

この人事異動により、マクラーレン出身のシュールマン氏は、同じくマクラーレン出身の新CEOであるマイケル・ライタース氏とともに働くことになる。

マウアー氏は2004年にポルシェに入社し、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ氏、アナトール・ラピーヌ氏、ハーム・ラガーイ氏に続き、同社史上4人目のデザイン責任者に就任した。それ以前は、メルセデス・ベンツ、ゼネラルモーターズ、サーブスマートに勤めていた。

ポルシェへの移籍後は、初代カイエンなど既存モデルのフェイスリフトや、2009年のパナメーラ、918スパイダーといった新モデル導入に注力してきた。彼が掲げた「ポルシェは五感すべてに訴えかけなければならない」という哲学は、ブランドの象徴となった。

最近では、ポルシェのクラシックなスタイリング要素をEV、特にタイカンに反映させると同時に、997のフェイスリフト、991および992世代を通じて911のデザインを指導した実績がある。

ポルシェの新たな時代を構築

パナメーラの開発でマウアー氏と協力したライタースCEOは、「ミヒャエル・マウアー氏はポルシェの一時代を築きました。彼の仕事はポルシェブランドのスタイルを形作り、今後もその影響は残り続けるでしょう」と語った。

マウアー氏は声明の中で、「時代を超えたデザインには、持続性と新たな刺激の両方が必要です。ポルシェの戦略的再編を踏まえ、今こそ新たな視点をもたらす好機です」と述べた。

ミヒャエル・マウアー氏は2004年からポルシェのデザイン部門を率いてきた。
ミヒャエル・マウアー氏は2004年からポルシェのデザイン部門を率いてきた。

46歳のシュールマン氏は、2023年9月よりマクラーレンのチーフ・デザイン・オフィサーを務めていた。在任期間中、750Sアルトゥーラ・スパイダーなど複数のモデルの最終的なデザイン開発と発売を監督した。また、次世代の電動スーパーカーの先行デザインも指揮した。

マウアー氏と同じドイツのプフォルツハイム・デザイン大学で学んだシュールマン氏は、数多くの自動車メーカーで経験を積んできた。2005年にフォルクスワーゲンでキャリアをスタートさせ、ブガッティに移籍、アストン マーティンではエクステリアデザイン責任者を務め、マクラーレンで短期間勤務した後、ベントレー・バトゥールの開発に携わり、再びマクラーレンに戻った。

ライタースCEOは、「トビアス・シュールマンは、独自のデザイン哲学を構築することができます。スポーツカーおよびスーパースポーツカーの設計における彼の経験により、ポルシェのプロフィールはさらに研ぎ澄まされるでしょう」と期待を寄せた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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