オーラ・ニスモRSコンセプトの挑戦(デザイナー編) 従来の考えを覆すデザイン手法!タガを外してピュアに表現

公開 : 2026.01.13 12:05

『他の影響を受けないんだよ、私は』というメッセージ

また、専用色のダークマット・ニスモ・ステルスグレーにもこだわりがあった。

ニスモはステルスグレーというコミュニケーションカラーが市場にも徐々に浸透しつつあり、次のカラー開発が控えていた。そこで、「プロダクションモデルで再現できるかどうかは別として、マットカラーをぜひやってみたかった」と森田さん。

専用色のダークマット・ニスモ・ステルスグレーを採用している。
専用色のダークマット・ニスモ・ステルスグレーを採用している。    山田真人

「ニスモはずっと、カラーでも加飾を削いで研ぎ澄ますことをやってきています。ニスモ・ステルスグレーは、パールやメタリックさえも抜きました。では、今度は艶も抜いてしまおうと」

通常のカラーは周りの映り込みによって輝く特徴があるが、マットカラーの場合はそういった効果がないので、まさに造形のみでの勝負だ。

「『他の影響を受けないんだよ、私は』というメッセージなんです。それはニスモのデザインのあり方だけでなく、ニスモそのもののあり方にも被せています。ブルー味は残し、ニスモ・ステルスグレーが進化した、そのラインにある色ですので、メッセージを踏まえながら進化をしていったらどうかという提案がこのカラーです」

従来の考えを覆すデザインが散りばめられているオーラ・ニスモ・RSコンセプト。森田さんは、市販化する際にはできるだけこのままで出したいと話していたので、大いに期待したい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影

    内田千鶴子

    Chizuko Uchida

    イタリアとクルマが大好きで、1968年式のFiat 850 spider Serie2を20年以上所有。本国のクラブツーリングにも何度か参加している。イタリア旅行時は、レンタカーを借りて一人で走り回る。たまたま夫が自動車ジャーナリストだったことをきっかけに取材を手伝うことになり、写真を撮ったり、運転をしたりすることになった。地図は常にノースアップで読み、長距離試乗の時はナビを設定していても、ナビシートで常に自分で地図を見ていないと落ち着かない。
  • 撮影

    山田真人

    Makoto Yamada

    1973年生まれ。アウトドア雑誌編集部からフリーランスカメラマンに転身。小学5年生の時に鉄道写真を撮りに初めての一人旅に出たのがきっかけで、今だにさすらいの旅をするように。無人島から海外リゾート、子どもからメガヨットと幅広い撮影ジャンルを持つ。好きな被写体は動くものと夕陽。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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