シトロエンの人気ミニバン『ピカソ』復活の兆し デザイナーは前向きな姿勢 昨年コンセプトが試金石

公開 : 2026.01.28 07:05

シトロエンは、かつて人気を博したミニバン『ピカソ』を復活させる可能性があります。近年の欧州ミニバン(MPV)市場は空白に近い状態ですが、コンセプトカーへの反響次第でシトロエンが再び名乗りを上げるかもしれません。

欧州ミニバンに新風?

シトロエンは近い将来、ミニバン(MPV)モデルを復活させる可能性があり、往年の『ピカソ』の精神を継承するかもしれない。

昨年末、超小型6人乗り車の未来像としてコンセプトカー『ELO』を公開したシトロエン。その量産化は未定だが、社内ではミニバンの復活について検討されているようだ。

1999年に生産開始された『クサラ・ピカソ』
1999年に生産開始された『クサラ・ピカソ』

シトロエンはかつて欧州コンパクトミニバンの先駆者であり、2000年代初頭には『クサラ・ピカソ』がベストセラーの1つとなった。

現在、欧州のコンパクトミニバン分野はほぼ枯渇状態であり、最も近い存在は商用車ベースのモデル、例えばフォード・トルネオ・クーリエやシトロエンの『ベルランゴ』などである。

しかし、シトロエンのデザイン責任者ピエール・ルクレール氏は、復活の可能性が視野に入っていることを示唆した。

コンセプトへの反響次第

ELOコンセプトとピカソは同じカテゴリーに分類されるか、とのAUTOCARの質問に対し、ルクレール氏は「ミニバンと呼んでも構いません」と回答。この呼称は数年前よりも好意的なイメージを持たれるようになったと説明した。

「SUVに取って代わられたミニバンは、時代遅れで、運転する魅力に欠けると思われてきました。しかし、ミニバンを魅力的なものにする方法は存在すると思います」とルクレール氏は述べ、その具体例としてELOコンセプトを挙げた。

昨年末に公開された『ELO』コンセプト
昨年末に公開された『ELO』コンセプト    シトロエン

ELOコンセプトは近年人気を博したピカソの復活につながるのか、との問いにルクレール氏は「クールなピカソの復活、いいのではないでしょうか?」と答えた。

ただし、商業的に勝機があるかどうかを見極める必要があり、シトロエンはELOコンセプトへの反響を注視しているという。

「コンセプトカーはテストとして重要です」とルクレール氏は言う。「このコンセプトに好意的な反響が多く、高く評価されれば、グループ内で同様の取り組みを推進する力になります。ですから、わたしはこうした試みに対して非常に前向きで、実現を期待しています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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