ドライブガイドと共に発展 ミシュランのパブリックイメージ(前編)【サイトウサトシのタイヤノハナシ 第16回】
公開 : 2026.01.21 12:05
タイヤのことなら目をつぶっていてもわかるというサイトウサトシが、30年以上蓄積した知識やエピソードを惜しみなく披露するこのブログ。今回から、各タイヤメーカーのパブリックイメージをおさらいします。第16回はミシュランの前編です。
全集中のブラインドテスト!
その昔、ある雑誌の企画でタイヤ7セットをイッキ試乗した時のこと。
インプレ取りの余興として、『ブラインドでタイヤの銘柄が判るか』を試してみたことがあります。

どんなタイヤが用意されているのかは知っていましたが、試乗前から商品名が判っていると、どうしても先入観が入りがち。試しに感覚だけでタイヤの良し悪しを見てみようか、という軽~い気持ちでした。
しかし、こんなことやっちゃいけません。
走り出した瞬間、それに気づきました。
難しいのです! 想像以上に!!
でも、普段エラそうにタイヤを語っているのに、どのタイヤが判らなかったら……。
当たって当たり前、間違えばインプレッションも満足に取れないのかと、ライターとしての資質を問われかねません。そうなるとライター生命の危機です。
その結果は。
神経全集中で5勝2敗。
2敗は試乗したことのないタイヤだったので許してください(編集部注:ということは、乗ったタイヤはすべて分かったということ! スゴイです!!)。
もちろん、当たったのは、あてずっぽうではなく、多少なりとも手掛かりがあったわけで、それはやっぱりタイヤメーカーの持っている独特の乗り味みたいなものを感じることができたからなのでした。
というわけで、今回から、タイヤメーカーの個人的なイメージとパブリックイメージを織り混ぜながら紹介してみたいと思います。
もともとセットだった地図とミシュランガイド
初回の今回は、ミシュランについてお話します。
フランスのタイヤメーカーで、グルメ本の頂点に君臨する『ミシュランガイド』はご存知のことと思います。

最近はナビが普及し、地図というものをあまり見なくなったように思いますが、ミシュランは地図も作っています。……というか、地図とミシュランガイドは、もともとセットでした。1900年に、ドライバーに役立つ情報を集めたミシュランガイドを無料配布したのが始まりでした。
当時のミシュランガイドには、修理工場やガソリンスタンド、宿泊施設の情報とともに、市街地図も含まれており、ガイドとマップは一体になっていたんです。
その後ミシュランガイドは宿泊施設とレストランのガイドとして、地図はドライブマップとして、それぞれに売られるようになります。
ちなみに第2次世界大戦中、ミシュランマップを使って作戦が立てられたというくらい、精度の高い地図だったことでも知られています。
ミシュランガイドの星の指標は
一つ星
近くに訪れたら行く価値のある優れた料理
二つ星
遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理
三つ星
そのために旅行する価値のある卓越した料理
となっていますが、これはミシュランガイドが旅のお供であったことの名残です。
いや、今でもミシュランガイドを軸にドライブツアーのルートを組むのは楽しい趣向かもしれません。

