3代目新型 アウディQ3 TFSI 150(1) 2026年最も売れるモデルに? 歴代初の全長4500mm超え

公開 : 2026.01.28 18:05

重要な存在になったQ3 「技術による先進」表す容姿 プレミアム感高いSラインの車内 ウインカーはパネルで操作 高負荷時に息苦しい1.5ターボ コーナリングは敏捷 UK編集部が3代目へ試乗


シンプルで時代を感じさせないスタイリング

Qで始まるSUVシリーズは、アウディの重要な存在になった。2024年にQ5とA6に次ぐ販売を記録した、先代Q3もその1つ。新たに3代目へ交代し、2026年には最多販売アウディになるかもしれない。ハンガリーの工場は、25万台の生産能力を整えるらしい。

3代目アウディQ3は、歴代で初めて全長が4500mmを超えた。プラグイン・ハイブリッドを含む多様なパワートレインが用意され、前輪駆動か四輪駆動を選べるのは従来通り。

アウディQ3 TFSI 150 Sトロニック Sライン(英国仕様)
アウディQ3 TFSI 150 Sトロニック Sライン(英国仕様)

プラットフォームは、フォルクスワーゲン・グループのMQBエボ。乗りやすい大きさで、見慣れたプロポーションの5シーターSUVに仕上げられている。クーペ風の、スポーツバックも設定される。

デザインチームの牽引役として、ジャガーランドローバーからマッシモ・フラセラ氏が移籍して1年半が過ぎた。「技術による先進」を表現する、シンプルで時代を感じさせないスタイリングはQ3にも展開され、従来以上に磨きがかけられた。

安全性を高めるマトリックス・ヘッドライト

フロント中央に大きなグリルが開き、ヘッドライトはその両側のエアインテークと一体化。横に長いのはデイライトで、主張の強い表情を作る。全体的に落ち着いた面構成で、アクセントとなる鮮明なラインが要所に刻まれるのが、このブランドらしい。

Sライン・グレードを選ぶと、スポーティなバンパーフェイスで差別化。アルミホイールは、18インチから20インチまで選べる。マトリックス・ヘッドライトは、高速道路で車線が逸れたり、車線変更時に路面へ矢印が投影され、安全性も高めている。

アウディQ3 TFSI 150 Sトロニック Sライン(英国仕様)
アウディQ3 TFSI 150 Sトロニック Sライン(英国仕様)

横置きされる4気筒エンジンは、1.5Lか2.0Lのガソリンかディーゼル。今回試乗したのは、150psを発揮する1.5L TFSIガソリンのマイルド・ハイブリッドで、気筒休止機能が備わる。1.5Lのプラグイン・ハイブリッドは、最長117kmを電気だけで走れる。

サスペンションは、前後とも独立懸架。コイルスプリングに通常のダンパーが組まれる「コンフォート」のほか、上級グレードでは「スポーツ」が標準になる。アダプティブダンパーと可変ステアリングは、エントリーグレードを除きオプションで選べる。

プレミアム感が高いSラインの車内

全高は、このクラスとしては低めの1588mmで、車内空間は僅かに制限されている。それでも、前席側は座面から天井まで990mmあり、身長の高い大人でも問題ない。後席側はスライドでき、最大680mmまで前後方向を広げられる。

チャイルドシートのISOFIX金具は、後席だけでなく、助手席にも装備される。荷室容量は2代目から広がり、奥行方向はBMW X1と同等。幅はより広い。

アウディQ3 TFSI 150 Sトロニック Sライン(英国仕様)
アウディQ3 TFSI 150 Sトロニック Sライン(英国仕様)

試乗車はSライン・グレードで、ドアパネルやダッシュボードなどに、スウェード調のダイナミカクロスが贅沢に張られていた。レザーも随所に用いられ、アンビエントライトが要所を照らし、プレミアム感は高い。グロスブラックのパネルが広く、指紋は目立つが。

Sラインでは、専用ステアリングにスポーツシート、プライバシーガラスも装備される。ただし、部分的にコストを感じさせる仕上げも散見され、統一感はもっと高められる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

アウディQ3 TFSI 150の前後関係

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