ブリストル412 プロトタイプ(1) ザガートが作った「つなぎ」のオープンGT 計画が順調なら誕生せず

公開 : 2026.05.16 17:45

改良を加えても収まらなかった雨漏り

412の開発のため、ザガートへ届けられたのは411用のシャシーだった。「エンジンルームを仕切る隔壁や、フロントピラーとセンターピラー、ホイールアーチなど、ボディ内側の構造体は、すべて付いた状態でした」。マーシュが、当時を振り返る。

「ボディを仕上げるまでの猶予は、3週間ほど。理由は覚えていませんが、仕上がったプロトタイプから、エンジンは一度降ろされました。ラジエターを取り付けて、自然に見える車高へ整えて、1975年のロンドン・モーターショーへ出展したんです」

ブリストル412(プロトタイプ/1973年/英国仕様)
ブリストル412(プロトタイプ/1973年/英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

「ショーを終えるとエンジンを積んで、ダッシュボードを取り付けたんですが、大変でしたね。タルガトップを被せると、隙間から日光が漏れていました。クルックさんは、ショーでその1台を売っちゃったんですよ。1度も公道を走らせないまま」

「(ザガートの)ジャンニさんたちが(イタリアから)訪ねて来て、プロトタイプをロンドンまで運転したんですが、雨漏りが酷かったようです」と彼が笑う。「量産版では改良を加えたんですが、結局雨漏りは収まりませんでした」

この続きは、ブリストル412 プロトタイプ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・チャールズワース

    Simon Charlesworth

    英国編集部
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ブリストル412 プロトタイプの前後関係

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